An emphatic win for the Kuomintang’s Ma Ying-jeou
22日の総統選は、馬英九の圧勝に終わった。従来民進党が強かった高雄市をはじめ南部でも、国民党がより多くの票を集めた。高雄市は、フランキー謝氏がかつて市長を勤めた地盤であった。そして、国民党に忠誠を誓う「外省人」が多い北部地区とは違って、南部は「本省人」としてのアイデンティティが強かった。しかし、島民は国民党を大差で選んだ。台湾の島民は、アイデンティティよりも現実を選んだ。「外省人」と「本省人」の対立を叫ぶ民進党よりも、台湾人としての融和を笑顔で説く馬英九を取った。自由を圧殺する中共の脅威を叫ぶ民進党よりも、同じ言語を話す大陸への経済的チャンスを阻む足かせを取り除けと唱える馬英九が選ばれた。
本選挙の結果は、中共のみならず米国にとっても喜ばしいものであった。ブッシュ大統領は、早速馬氏に祝電を送った。ただし、日本にとって馬氏の勝利は、白黒付け難い。馬氏は大陸と島民の両者に色目を使うのが、政治的スタンスである。彼は、そのためにこれまで日本に対して見る目が冷たかった。彼が市長を勤めた台北市の公園には、日本統治時代の悪政を批判する展示がよく見られる。大陸と島民を繋げるための叩き台(いや、殴り相手)として、日本は最も都合がよかった。馬氏は、当選後の表明において日本のことをよく知らないと率直に認めている(だから勉強したいとも、言っているが)。少なくとも政治レベルにおいては、台湾は日本よりも中共へと力点をずらしていくことになるかもしれない。