An ugly victory
Dmitry Medvedev's easy win in the Russian presidential election does not give him legitimacy
三月二日のロシア大統領選挙は、当然のごとくメドベジェフ氏の勝利であった。これで、大統領メドベジェフ - 首相プーチンの体制がとりあえずスタートすることになる。本記事は、記者がモスクワの投票所No3065において遭遇した出来事を、記載している。この投票所は、投票時間終了の三時間前に当局(?)の警備員によって、テロリストの懸念あるいははっきりとしない「技術的」問題が理由で、閉鎖されてしまった。その後記者ら外国人報道者が受けた荒っぽい人払いの作法は、驚くにも値しないことだろう。ロシアや中国といったジンギスカン帝国の末裔たちは、政治上の細かい手続きにそもそもこだわらない遊牧国家の作法で統治する国なのだから。
だが、出来レースで勝利したメドベジェフ - プーチンであるが、ロシアの民が投票結果を気にもとめないのは、ひとえに好景気で生活水準が向上しているおかげである。その源は、経営努力による生産性の上昇ではなくて石油ほか天然資源価格の高騰に依存している。ようやく見えて来た米国発の不況で世界的需要が弱含みとなったときに、メドベジェフ - プーチンは民を納得させるネタをどこに求めようとするのであろうか。ともあれ、新体制が何をするのかを今後見極めなければなるまい。