Rumours of war
Ecuador and Venezuela confront Colombia over the killing of a rebel leader
ここでも、国内での人気取りのための対外的冒険である。石油価格高騰によってここ数年意気軒昂であったベネズエラ大統領、H.チャベス。彼は、隣国コロンビアが先週末にエクアドル領内で行なったFARC(Revolutionary Armed Forces of Colombia。コロンビアの反政府組織)のアジトへの軍事作戦を同盟国エクアドルのためにこきおろし、国防大臣にコロンビア国境へ部隊を集結させるべきことを命じた。記事は、言う。
この対立がどのように進展するかは、おそらく他の誰よりもチャベス氏の出方にかかっている。彼の国内での人気は、衰えつつある。彼は十二月に国民投票で敗れた。それは、彼がはじめて選挙というもので敗れた瞬間であった。そして、彼は以下のことによってプレッシャーを受けている。自分の政府の無能。高い犯罪率に取り組むことへの失敗。物財の不足。インフレーション。外国と対決し、あるいは少なくとも一戦を交わす機会に乗ることは、間違いもなく彼にとって願ってもないことだ。
チャベス氏は反米路線でアメリカでは憎まれ役の有名人であるが、彼のパワーの源はロシアのプーチン氏と同様に石油価格の高騰である。だがチャベス氏も隣国といがみ合っているようでは(FARCのアジトから押収されたラップトップPCには、チャベス氏がFARCに300万ドル支払った文書があったとコロンビア当局が発表している)、彼の夢である反米のためのラテンアメリカ同盟など、とてもおぼつかないであろう。主義を現実の力とするためには、仁(国内国外の人民への福祉)・義(国際的道義)・礼(外国への尊敬)・智(長期的戦略を練る智恵)の四つが、必要ではないか。