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2007年05月 アーカイブ

2007年05月01日

OL蔡桃桂2007/04/30

第一名←漫畫(まんが)ページへ

うーん、、、あっち系のネタには、あんまり言うことがないな。
受精しただけで第一名(第一位)の冠軍(チャンピオン)だというが、もともと精子は単独では生きていけない。どんなに精巧に出来ていても、単細胞生物と決定的に違うところは、自分で新陳代謝を行なう能力が欠落しているところだ。だからあくまでも上位の生命体のための使い捨ての道具に過ぎず、単体で生きていく力を本来備えているもろもろの生物と安易に類比するのは、生存競争の意味を取り違えさせる結果につながって、ミスリーディングなのかもしれない。
言うことがないので、こんな真面目なことを書いてしまった。

2007年05月02日

毛球寶兒07/05/02

為了誰的健康? ←漫畫(まんが)ページへ


宇宙で闘神と互角に闘ったほどの拳法使いの毛球寶兒を尻込みさせるとは、愛莉森の拳力あなどれん。きっと眠りを邪魔されたときには、人間の潜在能力を100%開花させているのであろう。
しかしデートの約束の日に寝過ごしてしまうとは、その理由は、、、
一、興奮して昨日寝られなかったから(可能性5%)
ニ、少々寝過ごしても許してくれるだろうと、相手の好意に甘えているから。あるいはわざと遅刻して、相手を思いっきり焦らしてやろうというイタズラ心が出たから(可能性55%)
三、実はデートなんかどうでもいいと潜在意識で思っているから(可能性40%)
さあ、どれだろうか?(数値は、推定値です。)



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年05月03日

OL蔡桃桂2007/05/03

不太熟的客戸←漫畫(まんが)ページへ

今回の題は、訳すと「あまりなれてない顧客」。この「なれる」(原語:熟)というのにダブルミーニングがあって、「(事情に)なれる」という意味と「(食物が)なれる」という意味とを掛けたのが今回のギャグのポイントというわけだ。日本語では、同じ「なれる」でも当てる漢字が違ってくる。前者は「慣れる」で後者は「熟れる」を使う。しかも後者は漬物とか鮒鮨に対して使う用語であって、果物(漢語では、「水果(シュイクァ)」)には使わない。果物にはふつう「熟(う)れる」を使う。だから、微妙なところで今回も日本語では通用しないギャグであった。長い解説だ、、、

奇摩新聞を読んでいたら、こんな見出しが。

日本首例 熊本市教會醫院設棄嬰收容箱

棄嬰收容箱!、、、嬰児を棄てる収容箱。うーん、そのものズバリの表現で、きわめてわかりやすい。
「赤ちゃんポスト」なんて言うから、ごまかされている。本質は、漢訳のことだ。棄てられた子の将来と日本人の倫理観をいかに評価すべきかを判断すべき日本文化の急所を突くような重大な問題だから、ムードで判断したりせずにきちんと論議してほしいものだ。本当に日本人は「親がなくても子は育つ」と考えているのだろうか?それほどまでに、日本社会には完全な個人主義が徹底しているのだろうか?私は、極めて疑問である。マージナルなケースとしてはやむをえないと思うが、これが大都市で設置ブームにでもなれば、重大な結果を招く予感がする。

竹の秋 - 正法寺

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竹の秋、という。
初春から仲春にかけて、冬にも青々しかった竹の葉が、にわかに黄ばんでくる。
そして、春風が吹くたびに、その葉を落としていくのだ。ゆえに、「竹の秋」は春の季語である。


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どうしてか?
― それは、竹林が筍を育てるためであるという。地下の筍を一気に大人に成長させるためのエネルギーを送り込むために、一時的に余計な葉を落としてしまう。そうして、筍は夏までには若竹となって、青く光る大人の姿に変わるのである。


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霊山護国神社の近くにある正法寺の境内脇にも、竹林から生え出た筍が大きく育っていた。このまま放置すれば、すぐに竹の皮を脱いで大人になるであろう。ものすごい生命力である。
だが、こうしてゲリラ的に生える若竹は、時として造園の邪魔となる。現に、この正名寺でも以前境内に大きな筍が生え出ていたのを見たことがあったが、しばらく後に再訪すると切り取られていた。「竹害」という言葉すらあるのが、悲しいかな現状なのである。


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しかし、竹は筍のみならず、成長した木ももっと有益な用途があるはずなのだ。木質で固く、なによりも成長が早い。竹材を使ったオフィスインテリアが、エコフレンドリーと言われるゆえんである。数十年後には、成長した先から片っ端に切られて積み出されるようになっているかもしれない。

2007年05月04日

春の限り - 東山

今日は夏日になったかと思いきや、後で調べればまだ三〇度に届いていなかった。
だが、もう春も終わりである。すでに、日の光は暑さを感じさせる。

まだ長ふなる日に春の限りかな(安永五・三・十五)
けふのみの春をあるひて仕舞(しまい)けり(明和六・三・十〇)


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2007年05月05日

OL蔡桃桂2007/05/05

吃生肉←漫畫(まんが)ページへ

吃生肉(生肉食い)の習慣は、実は中国では長い間ふつうにあった。膾(クァイ)は、古典の文献でしばしばご馳走として言及される。膾は日本語では「なます」と読まれる。意味は、そのものズバリ生肉のことだ。孔子も、肉や魚の膾を醤(シャン)につけて食べるのを好んだと言う。醤とは、肉や魚、あるいは豆を醗酵させて作った調味料のことだ。魚醤や肉醤、それに大豆で作った豆豉(ドウチィ)や醤油などがある。
それが中国ではどういうわけか、すたれてしまった。だが中国文化を古くから輸入した韓国では、生肉食いの習慣が残ったようである。牛肉の膾のユッケが、現在も食されている。
現在の中国人が日本食の影響で刺身を食べ始めているのは、昔の習慣が復活したと言えようか。もともと醤油文化圏だから、味覚が連続しているのである。魚食の需要は、中国で今後間違いなく増えるだろう。これからはビジネスチャンスなのに、日本の農漁業は壊滅的に病み衰えている。所得が上がれば農漁業を蔑視するのも、我らの文化の遺伝子なのであろうか?

2007年05月08日

OL蔡桃桂2007/05/08

訓練←漫畫(まんが)ページへ

手書きの訓練のために、文具店で賣筆的試冩區(要は試筆用にぶら下げてある、例の白紙)が真っ黒になるまで書きまくった蔡桃桂。笑い話というよりは、今どきの時代には感心もののOLだ。
日本の小学校では、小2生の三割が「ひとつ」を「一つ」と書けないという衝撃的な調査結果があった(ニュース)。小6生では「支持」の「支」の字の正答率が7%だったという。PCとケータイ漬けで、漢字を書く訓練をしていないから、こんな結果になるのだ。かく言う私もワープロばっかり使っているので、漢字を手で書くことが滅多にない。それでも、書こうと思ったら書ける。それは、ワープロなどなくて手で文字を書かざるをえない時期が青年期まで続いたためだ。しかし、下の世代は違う。そのうち、漢字が書ける人間が少数派となる時代が来るに違いない。しかし、日本では韓国のように漢字が衰退する可能性は、まずない。日本語は漢字なしでは表現できないシステムとなっているからだ。日本人は、自分たちの言葉が字で書き下ろせない、困った民族となってしまうのであろう。

2007年05月10日

毛球寶兒07/05/10

開始約會囉! ←漫畫(まんが)ページへ


デートにわざと遅れることによって相手に貸しを作らせて、初心な男の子の緊張をときほぐそうとするとは、、、愛莉森は知能犯だねえ。えっ?違うって?、、、どっちもリードする状況にないこの二人のようなカップルならば、貸し借りの関係となって気の使い合いごっこを演じるほうが、スムーズに関係がいくのかもしれない。

ところで、毛球寶兒はやはり今半殺しになって寝込んでいるのであろうか?



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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OL蔡桃桂2007/05/10

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雌が子を産む栄養源にするために雄を食べるのは、人面蜘蛛(Nephila maculata、ジョロウグモの仲間)ならずとも昆虫の世界ではよく見られることだ。艾鈺冰はデブをまずそうだと言ってすげなく拒否したが、人間の世界に当てはめるならば、雌が食す雄の栄養源はむしろ金力なのではないだろうか?見たところ、このデブは金だけはありそうだが、、、しかし艾鈺冰は占いで百発百中なのだから、その気になればギャンブルや株でいくらでも儲けられるのだろう。

このRIVER氏の作品は著作権に慎重に気を使っているのが見て取れるが、最近日米でヒットニュースとなっている話題に、北京の石景山遊楽園のパクリ問題がある(英語版WIKI)。ディズニー、ハローキティー、ドラえもんなどがそのまんまパクられていて、当局が何と言おうが、まあ現行の国際標準から見れば弁解の余地はない。とにかく日本の中国叩き屋が泣いて喜ぶ話題で、実際日本から頻繁に取材が行っているようだ。だが昔の日本もディズニーなんかを無断でパクっていたケースが無数にあったわけで、今の中国は数十年前の日本と同様の社会通念であると言ってよいのであろう。昔の自分たちを忘れて途上国を一方的に叩くのは、果たしてフェアなのであろうか?こういった話題にいきり立っている取材者のほうが、愚かなのである(ウマをシマウマと言うことのどこがパクリ問題と関係があるのか?どうしてユーモアとして受け止められないのであろうか?)。
この遊園地の将来がどうなるかは分からないが、全体的に見て中国が知的財産権の保護に積極的になることは、おそらくありえないであろう。なぜならば中国は知的財産権を保護して得られるものは何もないわけであって、財産権を独占している先進国の懐を富ませるだけの結果となるからだ。日米がいくらいきり立っても、彼らはたぶん適当に受け流すであろう。
通商問題が外交で解決できなくなれば、十九世紀などでは武力で戦争になった。しかし、この二十一世紀において、通商問題で武力行使が行なわれる見通しは、全くない。テロに対する戦争ならば正当化もできようが、誰がディズニーや任天堂の株価を上げるために死者を出すことに同意するであろうか?よって、知的財産権の違反の問題は、中国社会が発展して自分自身が守るべき財産を積み上げるようになるまで、先進国の泣き寝入りとなるに違いない。
私も先進国民として例の遊園地などに多少は眉を顰(ひそ)めざるをえないが、先進国は高度の知識を集積している社会として現在進行形で発展させている先端技術や文化によって、富を稼ぐべきなのだと私は思う。なのに現在の知的財産権の保護は、あまりにも過去の国民が成し遂げた業績まで過分に保護しすぎていると考える。それは、過去の偉人が稼いだ遺産の利子で現在の人間を搾取しようとする、寄生資本家の道ではないか。ディズニーや藤子不二夫Fのようにすでに死んだ人の遺産から富を巻き上げる構造のおかしさに、早く人は気付くべきだ。

2007年05月15日

OL蔡桃桂2007/05/15

今日運勢←漫畫(まんが)ページへ

言われているラッキーカラーの指定は、Pantone社のCMYKカラーのことだな。CG描きにはおなじみの色指定だ。だが、ラッキーグッズの「脂肪醇聚氧乙、、、」は、正体がよくわからなかった。化学製品であることは確かなのだが。

朱課長が、今日の運勢のために星座と共に血液型を言っているが、実は血液型占いが流行っているのは、日本だけではない。韓国と、中国・台湾でもかなり普及している。なぜか?― 答えは簡単。北東アジア諸国は、A・O・B・ABの四種類の血液型がわりかし均等に分布しているために、占いの功能が出やすいためなのだ。日本はよく知られているように、上の四つの血液型が全国平均で4:3:2:1の分布となっている(東北地方ではよりB型が多く、西日本ではよりA型が多い)。中国では、香港の例を取ればそれぞれ26%:40%:27%:7%という結果が得られているようだ(WIKI英語版参照)。
B型は中央アジアとインドで最もよく見られて、おおむねそこから東西に行くほど少なくなる。ロシアではB型は比較的多いが、西ヨーロッパではB型は非常に少ない。西ヨーロッパからの移民が大勢を占めるアメリカ合衆国でも、B型は少ない。AB型は統計的に必ずB型よりも少なくなるはずだから、多くの西洋諸国ではAB型は極めてまれである。ゆえに西洋諸国では血液型に偏りがあるので、占いが受け入れられる基盤に乏しい。血液型占いは姓名判断と同じく、北東アジア諸国の人民に独特の性質から来る迷信なのであった。前者は生物学的特質、後者は文化的特質という違いがあるが。
日本では、ある一定の世代の困った悪癖として、初対面の人に対して(1)「血液型は何型?」(2)「何人きょうだいの何人目?」(3)「(男性限定で)プロ野球はどこのチームのファン?」と聞いて話の種にする傾向が強かった。(2)は少子化のために話題の広がりが限定され、(3)は趣味の多様化のために最近では聞かれなくなった。しかし、(1)を聞く風習はいまだに残っているようだ。mixiでも、入会者に血液型を記入させるようになっている。おそらく今後とも根強く残るであろう。

2007年05月20日

毛球寶兒07/05/16

地點很重要! ←漫畫(まんが)ページへ


捷運(MRT、台北地下鉄)には、私も台北でずいぶんお世話になった。清潔で静かな駅構内は、日本の地下鉄に乗ったような錯覚さえ覚えさせる。

マンガの中で言及されているのは、以下の三路線。
淡水線。シンボルカラーは、赤。市内から北郊の淡水まで。
新店線。シンボルカラーは、緑。市内から南郊の新店まで。
木柵線。シンボルカラーは、棕(茶)。市内から、木柵動物園(台北市立動物園)まで。
淡水は、淡水河の河口に開けた、夕日の見えるデートスポット。私も行ったが、ここは素晴らしいところだ。できれば遊覧船に乗ってほしいものだが、、、ちょっとだけ金がかかる。
碧潭は、新店線の終点のそばにある、淡水河畔の名勝。見ているだけならば、金はかからん。
そして木柵動物園は、日本統治時代以来の歴史を持つ、市立動物園。ここには、有名な無尾熊(コアラ)がいる。動物園なので、入場料がちょっとだけかかるが、、、

確かに、映画とか遊園地に行くよりははるかに安上がりだ。大事なのは、場を盛り上げる器量ですよ、器量!、、、ところで、食事はどうするのであろうか?



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年05月22日

毛球寶兒07/05/22

甜美回憶中沒有的東西 ←漫畫(まんが)ページへ


というわけで木柵動物園に来た、二人。小さい頃にウ○コの臭いに気付かなかったのは、子供はそれだけウ○コと自然に向き合っていたということだ。大人になって清潔の味を覚えたとき、ウ○コが意識の脇に置かれるようになった。ウ○コじたいは変わらないのに、ウ○コに向き合う人間が変わったのだ。だが大人たちに関わりなく、ウ○コは今日も生産され続けている、、、(しつこいな。)

このような卑猥語は、どこの言語でも存在する。日本語は、いまだに相当に保守的である。多くの卑猥・野蛮とされる言葉が、公共放送や出版はおろか、大人の会話の上でもほぼ追放されたままになっている。英語ではすでに"damn"は普通人のくだけた会話で許されるようになっており、"f**k"すらロックミュージシャンなどはインタビューなどで平気で乱発している。さすがに"c**t"はまだ厳禁なようだが。大陸中国では、若い連中どもがサッカーの試合などで「SB」という卑猥語を敵や審判に連呼する状況が見られるそうだ。意味は、書きたくない。卑猥語の使い方・受け止め方は文化によって様々なのは、私は十分に理解しているつもりなのだが、、、



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年05月23日

かきつばた - 宝藏寺

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この初夏の季節には、あの紫の花を見たいものだ。
あやめ、花菖蒲、それに杜若(かきつばた)。
四条寺町の宝藏寺の境内で、池植えのカキツバタを撮影させてもらった。


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地味な花が多い日本原産種の中で、アヤメやカキツバタの仲間は立派な花ぶりを見せる。在原業平の見た「かきつばた」もまた、このような華麗な姿であったのだろうか。だが、この寺の池には外来のキショウブもまた、植えられていた。


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紫の花が咲く季節は、風が快適である最後の期間。これから、ますます蒸し暑くなる。雪が極端に少なかった今年の冬であったが、水不足にならないか心配である。かといって、巨大台風の来襲も困るが、、、

2007年05月24日

OL蔡桃桂2007/05/23

地中海←漫畫(まんが)ページへ

「地中海」、、、なるほど、ハゲのスタイルを指して、こういう言い方があるのか。初めて聞いたが、大変分かりやすい。
ハゲ隠しの方法としては、カツラを被ったりバーコードにしてごまかしたり、いっそスキンヘッドにしたりと様々ある。いずれも一長一短があって、どれがよいとは言いかねない(バーコードは、正直言ってみっともないが、、、)。だが、東洋の伝統的な方法としては、チョンマゲと弁髪もある。昔の日本人は、みんな月代(さかやき)といって頭の前からてっぺんまでを剃る習慣があったから、男はハゲに悩むことがなかった。ハゲの人たちを全員が剃ることによって目立たなくさせる、ハンデを負った人たちに優しい素晴らしいヘアスタイルであった、、、ん?

2007年05月25日

毛球寶兒07/05/25

第一個危機!←漫畫(まんが)ページへ


夏の台北は、、暑い!
私が去年行ったのは六月末だったが、その暑さは太陽光線に重圧を感じるほどであった。沖縄よりも南にあってしかも盆地だから、当然のことなのであるが、、、
台湾はもう梅雨に入っているが、日本本土はまだまだ。今日は、雨であるが。ここのところずっと雨も降らずに快適そのものの日々が続いてきたが、そのおかげで水不足の予感がちらついてきた。これからの梅雨にはせいぜい雨が降ってほしいものだ。その後には日本でも地獄の太陽の季節となるだろう。この夏は「反聖嬰現象」(アンチ・エルニーニョ、すなわちラニャーニャ。漢訳ではこのように書く)が起ると予測されているから、猛暑が待っているかもしれない、、、あああ。



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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OL蔡桃桂2007/05/25

冠軍茶←漫畫(まんが)ページへ

台湾では毎年、政府によって全國冠軍茶競賽が開かれていて、台湾全土での茶葉の冠軍(トップ)を選出している。政府も、品質向上に努力しているというわけだ。高山烏龍茶は嘉義縣から南投縣にかけての中部高山地帯で生産されている、台湾十大名茶のひとつ。高山で栽培される烏龍茶では同じ南投縣の凍頂烏龍茶のほうが有名だが、冠軍茶ともなればそれはもうさぞかし美味なのであろう、、、優勝カップなんかで飲みたくは、ないな。

ところで、「烏龍」と書けば、面白いことに別の意味がある。だいたい「デタラメ」とか「無茶苦茶」とかいう意味で、日本のマンガ『こち亀』の漢語訳は、『烏龍派出所』だったりする。これは、おそらく口語であろう。日本語には、禅の用語として宋代以降に入ってきた言葉に、「胡乱(うろん)」という単語がある。意味は、やはり「乱雑」「デタラメ」という意味である。宋代以降に輸入された言葉なので、漢字の読み方が後世の発音の変化をこうむっている(つまり、唐音)。おそらく、この「胡乱」は、現代漢語の「烏龍」と同語源であろう。
さらに言えば、日本のウドンは漢語では「烏龍麺」と書く。すなわち、「デタラメ麺」、、、

2007年05月26日

毛球寶兒07/05/26

番外篇‧什麼都漲!什麼都不奇怪!←漫畫(まんが)ページへ

石油価格が上昇している根本原因はBRICSの工業化であり、乳製品価格が上昇している原因の多くは中国やASEAN諸国が乳製品の味を知り始めて消費量を伸ばしているからだ。全て、これまで先進国だけが味わっていた消費の快楽を、周回遅れで知り始めている結果なのだ。十九世紀のイギリスで、マルサスは工業化による人口増大が食糧不足をもたらして貧困化に行き着くと主張した。彼は、ゆえに人口を抑制するために産児制限を主張した。しかし当時の社会は、アメリカ大陸やオーストラリアの開拓によって新たな耕作地を得たために、いつしかマルサスの論議は時代遅れのものとなっていった。しかし二十一世紀の現在は、新たに耕すべき土地もなく、魚のいる海はもともと限りがある。マルサスの予測が、二世紀ぶりに復活しようとしているのであろうか。

2007年05月29日

OL蔡桃桂2007/05/28

理由←漫畫(まんが)ページへ

「塞車」と書けば、これは現代の熟語で交通渋滞のことだ。だが、「塞」の字の原義は「詰め込む」という意味である。そこから「(コルクなどの)せん」という意味もある。そこで、「塞車」を文字通り解釈すれば、「車を詰め込む」という意味にも取れてしまう。今回のオチは、そこから来ている。

日本語ではダジャレが頻発されるが、それは日本語を構成する音素が世界の複雑な言語の中ではかなり少ない部類に入るために、同音異義語が爆発的に多いためである。だから、容易にダジャレが作られる。いっぽう漢語は日本語よりも複雑な音素を持っているうえに声調があるため、完全な同音異義語はもっと少ない。例えば日本語では「トウ」さんと書くと、「唐」さんなのか「董」さんなのか「鄧」さんなのか、全く区別がつかない(いずれもポピュラーな姓である)。だが、漢語だとそれぞれ"Tang"、"Dong"、"Deng"で別の発音になっている。それで音の上での区別はよりたやすいが、逆に日本語にはない特徴として、名詞と動詞(あるいは、形容詞)がはっきり区別できないという面がある。全てが漢字で表現されて、しかも一切活用することがない。だから、文中で名詞とも取れるし動詞とも取れる場合が頻出する。それは、古典の漢文にも共通した特徴だ。だから、今回のオチのようなケースが漢語ではいくらでも作れることになる。それは、日本語ではほとんど試みることができないオチだ。

英語を母語とする人にとって最も学習しにくい言語とは、アラビア語、韓国語、中国語(漢語)、そして日本語だという(英語版WIKIの記事による)。自分たちですら難しいと思っているのだから、漢字に慣れていない西洋の人たちでは、なおさらであろう、、、

2007年05月30日

毛球寶兒07/05/30

企鵝君的OS←漫畫(まんが)ページへ


今回のタイトル、、、『ペンギンくんのOS』、、、???
ペンギンくんは、仕事にMacOSかWindowsVistaでも使っているのか?、、、なんだこりゃ?
、、、と思ったら、OSとは"offscreen"の略なんだそうだ。映画俳優が、「画面の外」でやっていること。つまり、スターたちの内幕のことだ。日本では、少なくとも一般レベルではなじみのない略称だ。和製英語ならぬ、台製英語だな、、、

國王企鵝(キングペンギン)たちは、木柵動物園の人気者。彼らは比較的低緯度に住んでいる種族で、南極のコウテイペンギンと違って暑い台湾でも飼うことができる。台湾では五月は本来梅雨のシーズンなのだが、今年は雨が降らずに猛暑が続いているようだ。おかげで熱中症で人がバタバタ倒れているし、農家では野菜が取れすぎて豊作貧乏に、、、ラニャーニャのせいなのだろうか。また今年も、異常気象なのか、、、



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年05月31日

毛球寶兒07/05/31

好像有道理又怪怪的推論... ←漫畫(まんが)ページへ


ペンギンのつぶやく「看三小、、」は、台語のようだ。「三小」は、普通話の「什麼」に当る。よって、例のごとく方言流に訳しておいた。


マンガの中に出てくる「基測會考」というのは、日本の高校入試に当る「基本學力測驗」のことであろう。「會考」とは入学試験のことだ。台湾の初等教育の基本コースは、日本と同じく國小(6年)→國中(3年)となる。基測は、その後の高等教育の選抜のための試験に当る。高等教育のコースはおおむね日本と類似しているが、軍官学校が教育コースとして存在しているところが、大きく違う。徴兵制と同じく、その点はむしろ戦前日本と共通した点を残していると言える。
人間がヘビやゴキブリに恐怖するのは、彼らが地上の生物のきわめて古い姿を残しているからなのかも、しれないな。地球上でもっとも洗練された生物である人類にとっては、生命存在の最古層を覗かされる気がして恐ろしいのかもしれないと、思ったりする。



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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OL蔡桃桂2007/05/30

筷子←漫畫(まんが)ページへ

免洗筷(割り箸)を折って教える教訓は、毛利元就の「三本の矢」。ただし、三本の矢の故事は、もっと昔にあった説話の焼き直しなのだが。毛利氏は確かに元就の死後も、毛利輝元・吉川元春・小早川隆景の三巨頭体制で、強勢を保ちつづけた。しかし、東の信長・秀吉に対して常に行動は保守的で後手後手であり、じりじりと追い詰められていった。結局信長の急死によって一度救われ、関が原では西軍の総帥として滅びるべきであったのが、東軍に寝返った吉川家の当主広家が自分の恩賞と引き換えに家康に宗家継続を懇願したので、何とか生き残った。守成の術としては三本の矢もよかったかもしれないが、互いに助け合うというその教訓のおかげで、突出した指導者を出せなかった点も無きしにしもあらず。、、、戦国与太話になってしまった。

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