不太熟的客戸←漫畫(まんが)ページへ
今回の題は、訳すと「あまりなれてない顧客」。この「なれる」(原語:熟)というのにダブルミーニングがあって、「(事情に)なれる」という意味と「(食物が)なれる」という意味とを掛けたのが今回のギャグのポイントというわけだ。日本語では、同じ「なれる」でも当てる漢字が違ってくる。前者は「慣れる」で後者は「熟れる」を使う。しかも後者は漬物とか鮒鮨に対して使う用語であって、果物(漢語では、「水果(シュイクァ)」)には使わない。果物にはふつう「熟(う)れる」を使う。だから、微妙なところで今回も日本語では通用しないギャグであった。長い解説だ、、、
奇摩新聞を読んでいたら、こんな見出しが。
棄嬰收容箱!、、、嬰児を棄てる収容箱。うーん、そのものズバリの表現で、きわめてわかりやすい。
「赤ちゃんポスト」なんて言うから、ごまかされている。本質は、漢訳のことだ。棄てられた子の将来と日本人の倫理観をいかに評価すべきかを判断すべき日本文化の急所を突くような重大な問題だから、ムードで判断したりせずにきちんと論議してほしいものだ。本当に日本人は「親がなくても子は育つ」と考えているのだろうか?それほどまでに、日本社会には完全な個人主義が徹底しているのだろうか?私は、極めて疑問である。マージナルなケースとしてはやむをえないと思うが、これが大都市で設置ブームにでもなれば、重大な結果を招く予感がする。