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2007年01月 アーカイブ

2007年01月03日

OL蔡桃桂2007/01/03

弱點←漫畫(まんが)ページへ

前回から立ち直って、コンビネーションを回復させた小馬と張瑜梢であった。しかし、、、(つづく)

さて新年となったが、Yahoo!JAPANでは画面にイノシシが歩き回っているように、日本では電車の中吊り広告でもテレビのCMでも猪(いのしし)一色だ。しかし、単に「猪」(繁体字では、「豬」)と書けば、漢語ではイノシシではなくてブタのこと。イノシシは「野豬」である。そして干支の動物もイノシシではなくて、「ブタ年」なのだ。もともとは家畜のブタであったのだが、日本ではブタを飼う習慣が輸入されなかったので、そのへんの里山にいるイノシシに干支の動物が置き変わったのであろう。

日中文化の比較をここまで書いたが、実は台湾ではまだ干支が新年に変わっていない。台湾・中国大陸・シンガポールなどの中国文化圏では、昔ながらに旧正月を祝うからだ。今年の旧正月は遅くて、二月十八日。正しく梅の咲く新春だ。

満願の花 - 八坂神社

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正月の京都で最もにぎわうのが、南の伏見稲荷大社と、この祇園の八坂神社。大晦日の夜から元旦にかけては大した人手だったようだが、正月三日の今日にもなると混み合いようも中ぐらいだった。



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新暦の一月上旬は、草木も枯れる季節。しかし正月の期間だけは、こうして神社の境内に御神籤(おみくじ)を結んだ白い花が咲き誇る。訪れた多くの参拝者が残した花だ。このうち、去年の願いがかなったもの、あるいは今年の希望が実を結ぶものは、いくつあるだろうか。この白い花々も、その中身は満願の花、半願の花、あるいは残念ながらため息に散る徒花(あだばな)まで様々だろう。とにもかくにも、新年おめでとうございます。



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さて午後にもう一度足を運んでみると、能舞台上で恒例の百人一首が行なわれていた。古装束に扮した上での奉納遊戯が、参拝客の足を留めて舞台下に集まらせる。今日の午後はよく晴れて、神社を訪れる人数も次第に増えていった。

通り初め - 新京極・寺町

桜の季節、祇園祭の期間にも大にぎわいとなる新京極・寺町であるが、当然正月も参拝客の人であふれ返る。通りの長さは大したこともないが、豊臣秀吉が京都の街割りを行なって現代の京都市中のプランを決定して以降、ここは京都の繁華街の象徴的な中心であり続けている。


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秀吉が天正十八年に京都の街割りをしたとき、市中の各所に点在していた小規模な寺社を一ヶ所に集めて整理することとなった。選ばれた土地は、かつて平安京の東の限界である東京極通りがあった近辺であった。以降、この土地は「寺町」と呼ばれ、その通りは「寺町通り」と呼ばれるようになった。そしてその隣の通りが「新京極通り」と呼ばれるのは、ここに東京極通りがあったからである。



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だから多くの小規模な寺院が、寺町附近にはある。新京極通り沿いにある蛸薬師堂も、鏡餅を奉った正月仕様であった。このお堂の前を通る道が、「蛸薬師通り」と名付けられている。京都市中の東西の通りを覚える歌の「あね(姉小路通り)、さん(三条通り)、ろっかく(六角通り)、たこ、にしき、、、」の「たこ」に当たる。



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「たこ」の南にあるのが、「にしき」こと錦小路通り。錦小路通りと新京極通りが交わるところにある錦天満宮も、今日は大入りであった。

2007年01月08日

OL蔡桃桂2007/01/08

互擊←漫畫(まんが)ページへ

超高速回転する最高の狗公腰の持ち主、小馬ですか。夜の動きもさぞかし豪快そうですな、、、などとオヤジ的発言を一発。相撃ちだが、二対一で張瑜梢は健在。どうやら勝負あったか?

一月五日に、長年延びに延びていた台湾新幹線が、ついに開通した。喜ばしいことだ。しかし、伝え聞くニュースによると、乗客を規制する規則がやたらと多いようだ。出発時刻に遅刻したら切符は即無効、新幹線の駅構内に留まれる時間は三時間限り、持ち込む食べ物にまで規制があるとか(臭豆腐はダメらしい)。法家思想そのものの発想だな。法家思想の前提として、人民には自発的にマナーを守ってルールを作る能力が欠けているというものがある。だからお上が強権を用いて規則で縛らなければならないということになるのだ。ずいぶん人民を馬鹿にした考えだが、ある意味ではそうでもしなければ無法無天の人民は制御できないという事情もあったのであろう。しかし、台湾新幹線の規則づくめは、当局の列車運営の自信のなさの現れであるに違いない。その辺、サービス産業のノウハウはまだまだなのかもしれないな。台湾でこれだから、大陸はもっともっと遅れているに違いない。

2007年01月09日

毛球寶兒2007/01/08


曬痕的啓示←漫畫(まんが)ページへ


何だかすごく久しぶりの更新だな。年をまたいでしまった。

宇宙から自宅に帰ってきた蠢花・神秘兔のコンビ。「宇宙の」孤島にいたために、マスクの跡が日に焼けて残ってしまっていた。秘密がバレる!、、、バレない。やっぱり蠢花だったから。


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年01月10日

毛球寶兒2007/01/10


世貿的打工←漫畫(まんが)ページへ


新年から、六格漫畫(6コマまんが)になったようですな。文字が増えて、訳がちょっと面倒になった。大したことないけれど。

愛莉森と蠢花、台北の世貿(世界貿易中心)で「資訊展」の打工(バイト)をすることに。しかしオヤジって国を越えて、やーね!少なくとも日本と台湾のオヤジは、同じメンタリティーを持った同人種であるようだ。だがしょーもないコスプレよりも、ロングコートを見る愛莉森の耳としっぽがGood。



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年01月12日

毛球寶兒2007/01/12


新聞的啓示←漫畫(まんが)ページへ


今日は番外編。台湾では、環保筷(環境保護箸、つまり外食時に持ち込むマイ箸)がかなり普及しているようだ。コンビニのビニール袋も有料だった。この辺は、日本も見習ったほうがいい。面白いことに、レシートに「くじ」の番号が印刷されてあった。ギャンブルが好きな国民性なんだな。樂透彩(ロトくじ)が数年前導入されたときも、大騒ぎだったというし。

2007年01月13日

毛球寶兒2007/01/13


新聞的啓示(下)←漫畫(まんが)ページへ


あー、そうだそうだ。テレタビーズだ。四闘神の正体は。しかし日本ではテレ東系列でやっていたそうで、だからたいていの地方では見ることができなかった。私も、見たことがない。だが何かの情報誌でこういう番組があることだけを知っていた。だから、思い出せなかったんだ。

「總統」(総統)って書かれると、日本人はドキッとする。日本語では、総統=ヒトラーだからだ。しかし、漢語では現代のドイツ大統領も、「徳國總統」だったりする。そのうえアメリカ大統領は、「美國總統」だ。要は日本語の「大統領」と同意義であって、日本語のようにヒトラーに限定して使われる用語ではない。

OL蔡桃桂2007/01/13

結局←漫畫(まんが)ページへ

拳を交わすほどにつのる、この思い、、、倒すことこそが、愛!なんてね。結局、三角関係になるのだろうか?それにしても、これから張瑜梢は竇輔と同棲することになるのだが、小馬はそれを許すのか?

2007年01月14日

冬の花 - 泉徳寺

冬の花で最も詩味があるものといえば、福寿草であろう。雪景色と最も合う花である。だが水仙の花もまた、手軽に楽しめてよい。


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ところが水仙も福寿草も、王朝時代の歌には出てこない。水仙は唐から日本に伝来し、絵や歌の世界で定着したのは徳川時代になってからである。一方の福寿草はもともと北日本に自生する花であったが、長らく西日本中心であった文化からは、その存在が見落とされてきた。これも旧正月を飾る鉢植えとして定着したのは、徳川時代のことである。そのせいだろうか、両者ともに唐物くさい異国風の名前が付けられていて、観賞の歴史の浅さを表しているようである。
水仙は、別名「雪中華」と呼ばれる。しかし、今年の冬は全国的に雪が少ない。京都でも、今のところ雪はほとんど見られない。海の向こうからは、狂い咲きの花が咲き始めているというニュースが飛び込んでくる。日本はそこまで暖かくないが、寒くても咲く水仙の花には、本当は雪があった方が似合うというものだ。聖護院横、泉徳寺で撮影。

2007年01月16日

OL蔡桃桂2007/01/16

逆轉←漫畫(まんが)ページへ

朱課長の言っているフレーズ「ずいぶん長いこと、スルメを焼かせることはなかったが、、、」(好久沒炒人家魷魚了、、、)というのは、どうやらイディオムであるようだ。「炒魷魚」というのは、直訳すれば「スルメを焼く」であるが、これは「失業する」という意味があるらしい。どうしてなのかは、よく知らない。

花支完のはからいにより、クビの宣告状態から今期業績ダントツ一位となった、張瑜梢。こら小馬、喜んでるんじゃないよ。敵に1ポイント取られたんだぞ。

2007年01月17日

毛球寶兒2007/01/17


SHOW GIRL的反擊!←漫畫(まんが)ページへ


いるところには、いるんだね。この手の連中が。昔は、「カメラ小僧」などと称していた。昔のカメラ小僧は雑誌への投稿に熱を上げるマニアだったが、今のデジカメ時代には撮って仲間や掲示板にさらすのが主なのかもしれない。まあ、展示会などは、こういうことも折込済みということで、、、しかし愛莉森は反撃した。これがまた突発イベントとなって受ける。何と申しますか、、、


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年01月18日

毛球寶兒2007/01/18


人好,看臉就知道。←漫畫(まんが)ページへ


いい人はえてしてデジタル関係に詳しいことが多い。いい人はたいていマメだからねえ。そういうのにハマッちまうんですよ。私とか。

今回は訳が難しかった。文中の「三星葱」は、サムスン製の青ネギ、、、じゃなくて、台湾宜蘭(イーラン)縣三星(サンシン)郷で特産のネギのこと。また「七七四十九天」とは、要するに7×7=49日=7週間に対する言い回し、、、だと思う。仏教用語で、喪の期間だな。日本でも「四十九日」と言うし。「千手牆」は、アレだろ。ジャッキー・チェンの『少林寺木人拳』に出てくる、二列に並んだ組み手の列間をくぐり抜ける少林寺の修行法のことだろう。たぶん。



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年01月19日

毛球寶兒2007/01/19


眼神騙不了人!←漫畫(まんが)ページへ


男の購買意欲をくすぐるには?― それはズバリ、エロ!、、、まあ、間違いないですな。 こういうところが、男は女より買い物が下手だと評されるところなのだろう。

「東瀛貨」なんて、しゃれた言い方じゃないか。漢語で日本の美称として、「瀛洲」(えいしゅう、インチョウ)というものがある。その東海の瀛洲から来た商品だから、「東瀛貨」。すなわち、日本製品ということだ。だが、台湾人にとって日本製品で有名なものといえば、AVにヌード写真集だったりする、、、もちろんこれだけじゃないんだけれど、これが絶賛されてかつネタにされていることは現実なのだなあ。エロ王国日本!日本再生のために、これを大々的に宣伝したらどうですか、安倍総理?



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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梅一輪 - 建仁寺(豊川稲荷)

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何と、早くも梅がほころび始めた。一月中旬といえば、まだ一足早く咲く蝋梅がようやく花を見せ始める季節だ。今年はやはり暖冬なのであろう。祇園・建仁寺横の豊川稲荷のお狐さまの隣にある、小さな梅の木に一輪の紅梅がほころんでいた。よく見ると、他のつぼみもすでに赤くふくらんでいる。開花はもう間もなくだろう。

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2007年01月20日

OL蔡桃桂2007/01/19

影像中的人←漫畫(まんが)ページへ

羅伯斯に衝撃的影像を見せられた、蔡桃桂。「こ、これは、、、っ!」崩れる高層マンションに這い登って彼女を助けるという、ダイハードばりの活躍をしたこの師哥(イケメン)は!「あなた、鬥虎と同じシャツしてる!」鬥虎というのは、南海の孤島で一行が遭難したときに、素顔を見せた竇輔が自分の名前を名乗ったのだけれども蔡桃桂に聴き間違えられた名前。この回参照。鬥虎(dòuhü)と竇輔(dòufü)では確かに普通話ならば発音記号がわずかに違うが、これが台語での発音ならば取り間違えられるということなのであろう。ネイティブでないので、詳しくはわからん。ただ日本語で読めば、それぞれ「とうこ」と「とうほ」になって全く違う発音になる。台語の源流である福建地方の閩南語は、発音が普通話よりもよほど日本語に近い。つまり、古い層の漢語の読みを保存しているのである(日本語の漢字の読みは、ほとんどが魏晋南北朝時代か、あるいは唐代の発音)。だから、台語ならば、「鬥虎」と「竇輔」は読みがぜんぜん違うのかもしれない。

これで蔡桃桂も、竇輔の正体に気づくのだろうか?もし気づいたら、もう話はラストスパートになってしまうだろうな。だが気づかなかったら、、、彼女はよほどに分厚い生臭豆腐嫌いのフィルターが目にかかっているのだろう。

もう春なのか - 聴松院

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南禅寺の数多い塔頭(たっちゅう。脇寺)の一つの聴松院は、建仁寺横の禅居庵と同じく、摩利支天を本尊に祀る。そのためお堂の両脇には、ちゃんと今年の干支のイノシシが鎮座しているのだ。イノシシは、軍神摩利支天を乗せる聖獣なのである。



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その境内にある、白梅がもうほころんでいた。やはり暖冬なのか。今日も朝は0℃まで冷え込んだが、昼間は大変穏やかで暖かかった。これから先も厳しい寒さは当分なさそうだ。旧正月の一ヶ月も前に、早くも梅の季節となろうとしている。


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2007年01月22日

毛球寶兒2007/01/22


到底是什麼?←漫畫(まんが)ページへ


まあサド公爵以来、この手の道には色々なジャンルがあるというわけで。"naughty snow white"(本題の訳は下参照)の右横には、『金瓶梅』もある。
日本もエロ大国だから、遊郭文学や衆道(男色)関係では分厚い伝統が昔からあるわけで。しか西洋と違ってSMはあまり発達しなかった。西洋のSMは、神聖不可侵の個人というものが存在していて、それを侵犯するところに倒錯的快楽が求められる(と、私は思う)。しかし、日本社会にはそのような神聖不可侵の個人という概念が存在しなかったので、結果としてSMも発達しなかった(のだと、私は個人的に考えている)。


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年01月23日

椿の観賞法 - 粟田口

「椿」の字でツバキを意味するのは、日本独特の用法。元来この漢字が表すのは、八千年をもって春と為すという、中国の伝説上の大木のことである。だから、「椿寿」(ちんじゅ)と言えば、これは長寿のことを意味する。木へんに春だからツバキに当てたのは、草かんむりに秋の字でハギを意味させたのと同じ日本人の運用である(「萩」の字の元来の意味は、ヨモギのこと)。



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木へんに春の字を当てたぐらいだから、この花は春まで楽しめる。しかし、春にはもっと華やかな花々が勢ぞろいするために、椿の花はかえって花の少ない冬のほうが目立ってしまう。その花も、丹精込めた紅白の絞りなどは大変立派で美しいのであるが、そこら中の生垣などに植え込まれている花となれば、これはどうも美的感覚に訴えるところが乏しい。知ってのとおり、椿の花は首が転がり落ちるようにぼとりぼとりと落ちて散る。それが庭園の椿などならばまだ風情があるのだが、その辺の道端に面した生垣ではアスファルトの道路に無残に落ちて踏みしだかれ、まさに虐殺シーンである。だから、私は普通に晩冬に見られる椿の花は、好きでない。だがまあこのように水鉢にでも花を浮かべてお化粧をすれば、観賞に耐えられると言うものだ。粟田口青蓮院前の、『ぎゃらりーDodo』店前で撮影。

2007年01月24日

毛球寶兒2007/01/24


網路購物的魔力←漫畫(まんが)ページへ


思わぬものが色々出展されているのが、ネットオークション。家の倉庫の奥から出したガラクタから、ある人にとってはお宝なものが、いろいろ出てきたりするもんだ。私も、何かないもんか?―『ブラック・ジャック』のチャンピオンコミックス初版ぐらいしかないな、、、現行の版では内容が危険なので削除されているエピソードが入っていたりする、、、でも、読み古されてボロボロだし、、、友人の家に置いてあるし、、、


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年01月26日

毛球寶兒2007/01/26


還是太嫩了←漫畫(まんが)ページへ


大阪のおばはんは値切ってなんぼだとよく言われるが、店員のセールストークに一発で翻弄されるようでは、小隊長もまだまだ。

しかし、今日の夜は妙に暖かい、、、暖冬にも程があるというものだ。これじゃ台湾と大して気温が変わらん。



(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年01月27日

OL蔡桃桂2007/01/27

比薩←漫畫(まんが)ページへ

これは面白い。何が面白いかと言うと、今回のギャグはハイブロウであるが、日本語では通用しない。というのは、食べ物の"pizza"とイタリアの都市名の"pisa"は、漢語では等しく「比薩」と書かれる。しかし、日本語では前者は「ピザ」であって、後者は「ピサ」だからだ。外来語のザ行とサ行は、漢語では同一視される傾向にあるのかもしれない(例:スイス=瑞士、スエズ=蘇伊士)。しかし食べ物の方の本来の読み方は、あえてカタカナで表記すれば「ピッツァ」だ。どこからこの日本語の読み方が出たのだろう?単にローマ字を棒読みしただけか?
(、、、と思ったら、日本語版ウィキペディアに一応の説明があった。やはり、初めて日本に紹介されたときに「ツァ」の表記がまだ存在しなかったために、あえて「ザ」と読んだということだ。ところがその日本語の変化させた読みが、漢語の読み(あえてカタカナで書けば、「ピィサァ」)とも対応している。漢語も「ツァ」は表記できないということか。ちなみに「フィレンツェ」「ヴェネツィア」の漢語表記は「佛羅倫薩」(フルォルンサァ)「威尼斯」(ウェィニィスィ)でそれぞれ英語の言い方を採用している。)

ピサはダンテ(但丁)の時代にはイタリアの強国の一つ。かつて西海岸の雄であったが、ジェノバとの戦いに破れて覇権を失った。今は斜塔で有名なだけの小都市だが、かつては大艦隊を繰り出してアラブやジェノバと戦い、ダンテの生きた十三世紀に凋落するまではティレニア海の女王というべき存在であった。この頃の戦国イタリアの歴史は、まことに面白い。

昔に比べて何となく丸っこくなったRIVERの絵だが、蔡桃桂は相変わらずいいね。艾玉冰は久々のご登場。

2007年01月28日

歳、寒くして - 黒谷

子曰く、「歳寒くして、然る後松柏の彫(しぼ)むに遅るるを知る。」
― 論語・子罕篇

間もなく節分。今年の節分は久しぶりの寒気が襲ってきそうな天気予報であるが、節分を境として冬の極みは終わり、日は長くなって春が近づいてくる。桜も楓も葉を全て落とし、春に備えている今日この頃であるが、松の木は冬になってもその青さを変えない。孔子の上の言葉は、松や柏(はく。この場合はコノテガシワ)が冬になって他の草木が衰えるのに反して緑を保ち続ける姿に感銘して、それを君子の姿になぞらえたものである。君子の真価は、世間みなが正しからざる逆方向を向く寒々とした時代において、正道を保ち続けるところにあるのだ、と孔子は言いたいのである。



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京都市中で有名な松の木といえば、たとえば黒谷(金戒光明寺)の境内にある、人呼んで「鎧掛けの松」。平敦盛を討ち取った熊谷直実が、世をはかなんでこの黒谷の法然上人のもとに赴いて、鎧を捨てて剃髪した。その鎧を掛けたのが、この松であったという(ただし古木は枯れてしまって、これは二代目)。『平家物語』や幸若舞曲『敦盛』に描かれている、自分の子供ほどの若武者を討ち取ってしまった直実の改心の物語にまつわる松である。もっともこれは『平家物語』作者の創作であって、敦盛を討ったことが直実の出家の理由ではなかったというのであるが。



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とは言え、直実がこの黒谷で出家して、庵を構えたのは事実である。広大な寺院で、徳川時代には特に繁栄した。急峻な階段の上に三門を置く縄張りは、同じ浄土宗の総本山である知恩院とどこか共通している。

2007年01月30日

OL蔡桃桂2007/01/30

貼紙←漫畫(まんが)ページへ

残念ながら今回のエピソードは、内容がよくわからないです。私は猫を飼ったことがないので。迷い犬探しの張り紙は滅多に見たことがないけれど、迷い猫探しの張り紙はしょっちゅう出ている。猫は塀を乗り越える能力があるから、外に簡単に出ることができる。その上、犬よりも迷う習性があるのだろう。

危ない、、、

さっきPCを立ち上げようとしたら、BIOSを読んだ時点で止まってしまった。
何回再起動しても、結果は同じだった。
頭に来て少々ゆすったり、斜め45度から叩いてみたり(のびた君のママのテレビの治し方そのものじゃないの、、、)したが、結果はダメ。
再セットアップしかないのか?― しまった!今連載している小説の膨大なメモは、Cドライブに置いている!PCの説明書によれば、Dドライブは保存されるがCドライブはリセットされる、、、やんぬるかな。

少し頭を冷やして、プリンターとスキャナーの電源を切って、もう一度再起動した。
結果は立ち上がった。スキャナーを接続させているSCSIボードとの連絡が悪かったようだ。危ない危ない、、、、バックアップはきちんと取ろう。

2007年01月31日

雪はないけれど - 圓徳院横

一月も今日で終わり。次第に日が高く、長くなってきた。天気はもう春のようだ。梅の開花も、至るところで始まっている。このまま春に突入してしまうのであろうか。



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福寿草は、旧正月の鉢植えとして徳川時代に大いに流行った。もともとは北日本に自生する花であって、京都などではこうして鉢植えで見るのがせいぜいの楽しみ方である。雪降る冬の寒さから一駆けに咲く、黄色の小花が愛されたのである。だが、こうまで外が温かいと、黄色の花としては春の菜の花を先に連想してしまう。今年の福寿草は、何だかふさわしい時期を奪われてしまって、少々哀れである。
高台寺近辺、圓徳院横で撮影。

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