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通り初め - 新京極・寺町

(カテゴリ:半徑半里圖會

桜の季節、祇園祭の期間にも大にぎわいとなる新京極・寺町であるが、当然正月も参拝客の人であふれ返る。通りの長さは大したこともないが、豊臣秀吉が京都の街割りを行なって現代の京都市中のプランを決定して以降、ここは京都の繁華街の象徴的な中心であり続けている。


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秀吉が天正十八年に京都の街割りをしたとき、市中の各所に点在していた小規模な寺社を一ヶ所に集めて整理することとなった。選ばれた土地は、かつて平安京の東の限界である東京極通りがあった近辺であった。以降、この土地は「寺町」と呼ばれ、その通りは「寺町通り」と呼ばれるようになった。そしてその隣の通りが「新京極通り」と呼ばれるのは、ここに東京極通りがあったからである。



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だから多くの小規模な寺院が、寺町附近にはある。新京極通り沿いにある蛸薬師堂も、鏡餅を奉った正月仕様であった。このお堂の前を通る道が、「蛸薬師通り」と名付けられている。京都市中の東西の通りを覚える歌の「あね(姉小路通り)、さん(三条通り)、ろっかく(六角通り)、たこ、にしき、、、」の「たこ」に当たる。



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「たこ」の南にあるのが、「にしき」こと錦小路通り。錦小路通りと新京極通りが交わるところにある錦天満宮も、今日は大入りであった。