一月も今日で終わり。次第に日が高く、長くなってきた。天気はもう春のようだ。梅の開花も、至るところで始まっている。このまま春に突入してしまうのであろうか。
福寿草は、旧正月の鉢植えとして徳川時代に大いに流行った。もともとは北日本に自生する花であって、京都などではこうして鉢植えで見るのがせいぜいの楽しみ方である。雪降る冬の寒さから一駆けに咲く、黄色の小花が愛されたのである。だが、こうまで外が温かいと、黄色の花としては春の菜の花を先に連想してしまう。今年の福寿草は、何だかふさわしい時期を奪われてしまって、少々哀れである。
高台寺近辺、圓徳院横で撮影。