中国歴史小説「知兵之将」

今、鈴元仁は歴史小説をブログで連載しています。

内容は、二千二百年前(!)の古代中国です。

始皇帝・項羽・劉邦・韓信・張良・虞美人・呂太后、、、

これらの名前にピンと来た方、あるいは、

郡県制・儒教・陰陽思想・法家思想・孫子兵法、、、

こういったことどもにちょっと興味をそそられる方、

よろしければ読んでやってください。

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藤紫 - 安井金毘羅宮

(カテゴリ:半徑半里圖會

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藤の、季節である。
この花は日本原産。漢字の「藤」の原義は、単につる植物の総称に過ぎない。
藤原氏のシンボルであり、佐藤、斎藤、伊藤、、、など、日本でこの花の字を持った姓は最も繁栄している。


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『源氏物語』でも、藤花の宴が出てくる。宮中の藤壷の藤が花盛りのときの出来事である。藤の淡い紫の色は、古風で懐かしい女性美の象徴であろうか。同じく今の時期を盛りとしている牡丹の花は、これ見よがしに一輪一輪が咲き誇る。それに比べて、この花の美しさは、寄せ合ってすら静かに控えている。


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藤の花今をさかりと咲きつれど船いそがれて見返りもせず
坂本龍馬

忙しい今の時代には、合わない花なのかもしれない。



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東山の安井金毘羅宮は、崇徳天皇を祀っている。天皇は、藤の花をこよなく愛したという。それで、境内には天皇にちなんで、小さな藤棚がしつらえられている。残り桜の後ろに、淡い紫の花が咲いていた。

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