中国歴史小説「知兵之将」

今、鈴元仁は歴史小説をブログで連載しています。

内容は、二千二百年前(!)の古代中国です。

始皇帝・項羽・劉邦・韓信・張良・虞美人・呂太后、、、

これらの名前にピンと来た方、あるいは、

郡県制・儒教・陰陽思想・法家思想・孫子兵法、、、

こういったことどもにちょっと興味をそそられる方、

よろしければ読んでやってください。

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夏 アーカイブ

蓮 - 東山安井 --->2006年07月12日

篆書(てんしょ) - 祇園 --->2006年07月13日

スイレンとアオイ - 知恩院 --->2006年07月15日

蘇民将来 - 錦市場 --->2006年07月15日

頼政の鵺(ぬえ)退治 - 八坂神社 --->2006年07月16日

雨にたたられて - 安井金毘羅宮 --->2006年07月17日

揺りの季節 - 正法寺 --->2006年07月23日

魚うまいか? - 四条鴨川 --->2006年07月26日

夏になりました - 八坂鳥居前 --->2006年07月30日

別天地 - 東山三十六峰 --->2006年07月30日

水辺の風景を、ひとつ。 - 若王子滝 --->2006年08月05日

迎え日のはじまり - 六波羅密寺、珍皇寺 --->2006年08月08日

花には罪ぞなかりける - 建仁寺 --->2006年08月11日

一万燈の夜景 - 東大谷 --->2006年08月15日

送り日 - 大文字山 --->2006年08月16日

かきつばた - 宝藏寺 --->2007年05月23日

水神 - 白川 --->2007年06月19日

これで夏?...これで夏。 - 祇園祭 --->2007年07月20日



2006年07月12日

蓮 - 東山安井

料理屋『とうふ茶屋 半升』の軒先に置かれていた、つぼみの蓮。何日後に咲くだろうか。
そろそろ知恩院では睡蓮が咲いているだろうか?

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2006年07月13日

篆書(てんしょ) - 祇園

祇園祭を主宰する八坂神社の町内に掲げられる提灯は、どういうわけか古代の篆書で字が書かれている。祇園・東山ホテルの門前で撮影。

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篆書など、日本的でないばかりか、もはや中国的ですらない。
いにしえの時代に字に封印された鬼神たちが、夏のさなかに目覚めてぞろそろと顔を顕したような、エキゾチズムがある。

2006年07月15日

スイレンとアオイ - 知恩院

仏教ゆかりの花はハス(蓮)なのだが、ここ知恩院の小さな池には、可憐なスイレンのほうが似つかわしい。

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寺の池にはスイレン、建築にはアオイ(葵)がちりばめられている。

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蘇民将来 - 錦市場

錦市場の「高倉屋」に張り出されていた、「蘇民将来之子孫也」の一文。祇園祭が近づくと、粽(ちまき)型をした蘇民将来の護符が売り出される。

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2006年07月16日

頼政の鵺(ぬえ)退治 - 八坂神社

今夜は、八坂神社で毎年恒例の「石見神楽」の奉納があった。写真は左が『鍾馗(しょうき)』で右が『大蛇(おろち)』。いずれも代表的な演目で、特に『大蛇』は大掛かりな演出を伴った大見世物となっている。

玄宗皇帝を悩ませる厄神(えきしん)と、それを退治しようとする鍾馗。荒れ狂うヤマタノオロチ。スサノヲによって退治される

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2006年07月17日

雨にたたられて - 安井金毘羅宮

祇園祭もいよいよたけなわだが、今年はどうやら雨に祟られそうだ。
本来旧暦七月七日の行事のはずの七夕を新暦でやっても、空が晴れないのは当たり前。学校の夏休み前にやっちまおうという考えからたぶん定着してしまっているのだろうが、それだったら「七夕当日はふつう空が晴れない」という前提で行事を工夫した方が、無駄な期待を子供たちに持たせるよりももっと楽しく演出できると思うんだが。大方晴れているだろう富士山頂の施設にみんなで願い事のeメール送るとか、いいのではないかな?

しかし祇園祭は古来旧暦六月に行なわれていたので、元々梅雨の季節とわずかにかぶっている。だからこっちは致し方ないか。

雨の降る、安井金毘羅宮の石灯篭で。生き物に好かれない性分の私だから、黒猫氏が一瞬こっちを向いてくれただけでも、僥倖(ぎょうこう)。

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2006年07月23日

揺りの季節 - 正法寺

七月下旬、アジサイの季節も終わった。だが今年は梅雨が予想外に長引いて、蝉の声すら弱々しい。
しかし七月は、蓮と百合(ゆり)の季節。
東山の古刹、正法寺(しょうほうじ)で撮った百合の花である。

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2006年07月26日

魚うまいか? - 四条鴨川

この辺ではようやく雨は下火となったようだが(なんだこの言い方は、形容矛盾だ)、全国的にはひどい状況で、家計にとってもこれから野菜の値上がりが直撃するだろうから、影響は続いていく。

生きとし生けるものはすべて、食わなきゃ生きていけん。
いつもより水量の多い鴨川を、エサを求めて飛んでいく鳥の名は、、、


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2006年07月30日

夏になりました - 八坂鳥居前

七月も末になって、ようやく夏の陽射しが京都にもやってきた。
八坂鳥居前の料亭の前では、自家製の梅干を干している風景に出くわした。

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別天地 - 東山三十六峰

知恩院の大鐘楼の裏手から、東山三十六峰の中に入ることができる。
「峰」というよりもほとんど丘であって、少し登ればすぐに山上にたどり着くことができるのだが。
中に入ると昼なお暗く、ヒグラシの鳴き声が聞こえてくる別天地である。
山道に、ヤブミョウガの群落があった。つやつやとした葉っぱをつけて、今は白い花の季節である。

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2006年08月05日

水辺の風景を、ひとつ。 - 若王子滝

連日たまらない暑さが続く。だが季節はもはや立秋。今年の土用はどうしようもない雨の中であったが、立秋の暑さは、土用の頃と違って午後の陽射しが傾いた西日となって、わずかに秋の予感が忍び込んで来る。気温は秋どころではないのだが。

東山、永観堂のそばにある若王子(にゃくおうじ)神社は、紀州熊野権現の神を京都の地に勧請(かんじょう)したものだ。拝殿の奥に続く山道があって、辿ると渓流に分け入っていく。

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2006年08月08日

迎え日のはじまり - 六波羅密寺、珍皇寺

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夏の盆の季節がやってきた。

夏の季節に迎え火(むかえび)を灯して死者の霊を迎える、迎え日(むかえび)のシーズンの始まりである。京都の盆は、十六日の大文字送り火に火が灯されることによって、クライマックスとなる。


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2006年08月11日

花には罪ぞなかりける - 建仁寺

祇園・建仁寺境内の柵で囲った池の水面を埋め尽くしていたホテイアオイが、花を咲かせ始めた。うす紫色の、美しい花である。英語名で「水上のヒヤシンス」Water Hiacynthと呼ばれるのも、ゆえなきことではない。



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2006年08月15日

一万燈の夜景 - 東大谷

今夜は、東大谷(大谷祖廟)の万灯会であった。山肌は、祖先を迎える火で一面に灯された。

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2006年08月16日

送り日 - 大文字山

月並みながら、京都の夏は五山の送り火がなくては始まらない、もとい、終わらない。
8月16日、夜の八時から点火される大文字山の送り火は、五山の中で最も大きく、そして最も美しい。
この火に送られて、死者の霊は再びあの世へ戻っていくという。写真は平安神宮からの、大文字の遠景。

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2007年05月23日

かきつばた - 宝藏寺

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この初夏の季節には、あの紫の花を見たいものだ。
あやめ、花菖蒲、それに杜若(かきつばた)。
四条寺町の宝藏寺の境内で、池植えのカキツバタを撮影させてもらった。


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地味な花が多い日本原産種の中で、アヤメやカキツバタの仲間は立派な花ぶりを見せる。在原業平の見た「かきつばた」もまた、このような華麗な姿であったのだろうか。だが、この寺の池には外来のキショウブもまた、植えられていた。


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紫の花が咲く季節は、風が快適である最後の期間。これから、ますます蒸し暑くなる。雪が極端に少なかった今年の冬であったが、水不足にならないか心配である。かといって、巨大台風の来襲も困るが、、、

2007年06月19日

水神 - 白川

今日は、旧暦の端午の節句。中国文化圏では、詩人の屈原の霊を祭るための日として祝われる。屈原は戦国楚国の貴族であったが、王にその献策が容れられず疎まれ、多くの憂憤の賦(ふ)を書いた。やがて楚は秦に敗れて王は捕われ、彼はついに政治に絶望して汨羅(べきら)の淵に身を投げて死んだという。端午の節句は、川に沈んだ屈原の霊を慰めるために、水上での祭りが行なわれる。彼の故国の楚は長江流域で、日本と同じ季節に梅雨前線の影響を受けて雨が降る。屈原の祭りは水の祭りであり、雨の祭りでもある。


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さて、しかしながら今年の日本の梅雨は、どこに行ったのであろうか。紫陽花の花はいたるところで花盛りであるが、雨は時々季節を思い出したようにしか降ることがない。これからようやく梅雨も本格化するであろうという天気予報はあるものの、もし予想が外れれば今夏は水不足だ。台風も困るが、水不足も頭の痛い話だ。
祇園・白川沿いも、紫陽花やガクアジサイの花盛り。紫陽花の花が観賞されるようになったのは実に明治以降のことであって、それ以前は厠(かわや)のそばの花として忌み嫌われていた歴史があった。彩りの少ない梅雨時を飾る水色の花は、今や押しも押されぬ六月の花。

2007年07月20日

これで夏?...これで夏。 - 祇園祭

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二〇〇七年七月十七日。祇園祭の最大のイベント、山鉾巡行があった。
去年は、雨の中。今年も、梅雨の合間。
祇園祭は猛暑の中での祭りだと、私の先入主にはあったのであるが、、、
朝の四条通りは、湿っぽいものの肌に涼しさを感じるほどであった。


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山鉾が四条通りを進み、河原町通りで恒例の「辻回し」。おなじみの、パフォーマンス。
これが終われば、暦としてはもう晩夏。猛暑は、これからなのであるが。

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