中国歴史小説「知兵之将」

今、鈴元仁は歴史小説をブログで連載しています。

内容は、二千二百年前(!)の古代中国です。

始皇帝・項羽・劉邦・韓信・張良・虞美人・呂太后、、、

これらの名前にピンと来た方、あるいは、

郡県制・儒教・陰陽思想・法家思想・孫子兵法、、、

こういったことどもにちょっと興味をそそられる方、

よろしければ読んでやってください。

もしお気に入れば、ついでにランキング投票も。

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魚うまいか? - 四条鴨川

(カテゴリ:半徑半里圖會

この辺ではようやく雨は下火となったようだが(なんだこの言い方は、形容矛盾だ)、全国的にはひどい状況で、家計にとってもこれから野菜の値上がりが直撃するだろうから、影響は続いていく。

生きとし生けるものはすべて、食わなきゃ生きていけん。
いつもより水量の多い鴨川を、エサを求めて飛んでいく鳥の名は、、、


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その名もゴイサギ(五位鷺)。この名前には由緒があって、時は醍醐天皇(在位897 - 930)の時代。帝がこの鳥を欲しがって、捕らえてくるように命じた。しかしこの鳥は、帝の命に恐れ入ったのかどうかは知らないが、逃げることなく神妙に網にかかったという。帝はその殊勝を愛でて、鳥に殿上への昇殿を許した。規則では、昇殿がゆるされる位階は、五位以上である。ゆえに、この鳥は五位の位階を得たと解釈されて、五位鷺と名付けられたという。



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サギの仲間なのだが、ぶくぶくと太ってユーモラスだ。右のチュウサギのスマートさとは、えらい違いだ。高貴なお方だから美味いものばっかり食べて、横幅がふくよかになっておられるのだろう。



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川辺で、小魚が跳ね出すのをじっと待つ。気の長いのは、さすがにやんごとなきお公家流だ。鴨川には、よく見れば結構小さい魚がたくさん元気に泳いでいる。魚を捕らえようとしている鳥を、こちらは写真で撮らえようとして横でじっと待っていた。



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つかまえた!シャッター、シャッター!、、、ちっ、あっと言う間に飲み込んじゃった。むこうは成功、こちらは失敗。



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縄張りにコサギが割り込んできた。
五位サギ「その方、ここは麿の漁場でおじゃるぞ。勝手に割り込むのは、ちと控えてたもれ」
小サギ「うーーーるさいよ!ここはオマエの土地か?だったら登記簿謄本見せてみろよ!」
五位サギ「世知辛い時代になったでおじゃるな、、、下郎の小サギ師ごときの言葉が通ってしまうとは、世も末じゃわ」
小サギ「何言ってやがる、だったらオマエなんぞゴミサギじゃねーか!」
五位サギ「下品でおじゃる~!」


などと書いてみたが、本当のところはゴイサギのほうが他のサギより強く繁殖しているんだが。それにこの鳥も、その気になればサギっぽく首を長く伸ばせるのだという。どうも信じがたいが。
とかいってるうちに、、、


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捕った!撮った!
しかしボケた、、、そしてこれでデジカメの電池切れ。

だがゴミサギじゃなかったゴイサギは、とてもユーモラスで笑いを誘う鳥だ。いつかきっと魚を捕った瞬間をきれいに捕って、上の写真を差し替えよう。何かバードウォッチングにハマッてしまいそうだ。この四条鴨川沿いは、都会の中にありながらバードウォッチャーが散見されるスポットなのである。

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