中国歴史小説「知兵之将」

今、鈴元仁は歴史小説をブログで連載しています。

内容は、二千二百年前(!)の古代中国です。

始皇帝・項羽・劉邦・韓信・張良・虞美人・呂太后、、、

これらの名前にピンと来た方、あるいは、

郡県制・儒教・陰陽思想・法家思想・孫子兵法、、、

こういったことどもにちょっと興味をそそられる方、

よろしければ読んでやってください。

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ジャーマンポテト

(カテゴリ:"C"級グルメ道

くどさを極力排した、煮込んで作るジャーマンポテト。塩と加工肉のうまみが引き出す、ほのかな調和を楽しもう。できれば新じゃがで作ってみたい。

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「スパムメール」の言葉で有名になった"SPAM"というアメリカ製のランチョン・ミートがある。昔冗談半分で買って食べてみたことがあるが、あまりの塩っぽさに最初仰天して、次に何とまずいものを連中は食べているんだと、憐れみを覚えるようになった。しかしよくよく考えてみれば、あれは生でハムのように食べるものではなくて、焼いたり煮込んだりして料理のために使うものなのであろう。だから、味付けの基本である塩がたくさん入っていてもかまわないのだ。調味料として後に入れる塩が最初から入っていると考えればいい。肉や魚というものはそれ自体にうまみがあるもので、それを煮込んだエキスに塩さえ加えれば立派なスープとなる。肉や魚の鍋料理を鱈腹頂いた後のおじや(雑炊)があんなに美味いのは、しごく当然のことなのだ。火を使うことを覚えた最初の人類が獲物を料理した最初の方法は、当然火の中か上で獲物をあぶる丸焼きだったであろう。しかしながら素材を煮込んでスープを作るには、土か金属で「器」を作らなくてはならない。「器」が発明されて、人類は「煮る」という料理法を獲得することができた。石器時代が終わって土器を作る時代に移行した人類は、水の中で獲物を煮込むことによっておそろしく美味い料理ができることに狂喜したことであろう。いやひょっとしたら、この美味い料理法を安定させるために、土器の制作は始まったのかもしれない。最初は獣の頭蓋骨なんかを使っていて、しだいに病み付きになってもっと大きなものが欲しくなったことが土器の発生につながったとしても、美味を求める生物である人類としてそれは全然おかしなことではないだろう?




(以下は、二~三皿分の分量)

じゃがいも 中5個
キャベツ 3枚
ミニウインナーソーセージ 10本
塩、水、こしょう、月桂樹の葉、油



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じゃがいもは食べやすい大きさに切る。大きなものならば輪切りにした後半月切りに、小さいものならば縦横に割って四つ切りに。キャベツは1cm幅の細切り。ミニウィンナーソーセージは半分に切る。


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油大さじ1を熱して、ミニウィンナーソーセージとジャガイモを油が表面に回る程度に炒める。ジャーマンポテトにはベーコンを使うことが多いが、今回はソーセージにしました。ソーセージのほうが固まりで食べ甲斐というものがあるから、、、


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水カップ1/2、塩小さじ1、こしょう少々、月桂樹の葉1枚を入れる。


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その上からキャベツを乗せて、ふたをして弱火で20分間煮込む。


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5分程度経ったら、鍋の中をじゃがいもが壊れないようにゆっくり混ぜ込む。汁気がなくなってきたら、適宜水少々を足す。


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ごはんがすすむジャーマンポテト。ワインや焼酎などの酒とももちろん合うだろう。


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