今日の「やさしいビジネス英語」(杉田敏/クリス・松下、NHKラジオ第二でPM11:15~11:30)のフレーズから、印象に残ったもの。
blogsphere ブログの世界
with an eye to ~をもくろんで
It's like the Wild West. ― それはまるで西部のようだ。
It's jungle up there. ― それはまるでジャングルのようだ。
似たような意味で「無法地帯、カオス」のたとえだが、"jungle"のほうが入ると身の危険がありそうなニュアンスがあるか?
top brass お偉方
今や人口比何割のレベルでブログが立ち上げられている時代だから、企業の社員たちの多くが自分のブログを持っているのは、当たり前。そして当然憂慮すべきことは、社員達が公私を混同して企業の重要な情報 ― 本物であれ、ただのガセであれ ― を垂れ流しすることだ。社内規定を作って機密の漏洩者及び不利益な偽情報の発信者には厳罰を与えることが最大の抑止力となるだろうが、この新事態は企業組織の文化にまで微妙な影響を及ぼすのではないだろうか。すなわち、かつての日本の優良企業のように、ブルーカラーのレベルにまで広く情報を共有させてツーカーのチームワークで開発力を出していくようなルースでフレキシブルな組織のあり方と、私生活の領域とも言えるブログでの情報統制を社員に強要するタイトでエクスクルーシブな組織のあり方とは、しっくりこないような印象がする。私生活レベルにまで規律を与えるためにはスタッフに高い報酬を与えて失うものが多いことを思い知らせることが必要であって、それは必然的に限られた範囲のエリートスタッフを育成する方向に企業組織を向わせるのではないだろうか。大袈裟なことを言えば、ブログスフィアの出現は、かつての日本企業の強みの一つを消滅させてしまうインパクトがあるのかもしれない。