冠軍茶←漫畫(まんが)ページへ
台湾では毎年、政府によって全國冠軍茶競賽が開かれていて、台湾全土での茶葉の冠軍(トップ)を選出している。政府も、品質向上に努力しているというわけだ。高山烏龍茶は嘉義縣から南投縣にかけての中部高山地帯で生産されている、台湾十大名茶のひとつ。高山で栽培される烏龍茶では同じ南投縣の凍頂烏龍茶のほうが有名だが、冠軍茶ともなればそれはもうさぞかし美味なのであろう、、、優勝カップなんかで飲みたくは、ないな。
ところで、「烏龍」と書けば、面白いことに別の意味がある。だいたい「デタラメ」とか「無茶苦茶」とかいう意味で、日本のマンガ『こち亀』の漢語訳は、『烏龍派出所』だったりする。これは、おそらく口語であろう。日本語には、禅の用語として宋代以降に入ってきた言葉に、「胡乱(うろん)」という単語がある。意味は、やはり「乱雑」「デタラメ」という意味である。宋代以降に輸入された言葉なので、漢字の読み方が後世の発音の変化をこうむっている(つまり、唐音)。おそらく、この「胡乱」は、現代漢語の「烏龍」と同語源であろう。
さらに言えば、日本のウドンは漢語では「烏龍麺」と書く。すなわち、「デタラメ麺」、、、