中国歴史小説「知兵之将」

今、鈴元仁は歴史小説をブログで連載しています。

内容は、二千二百年前(!)の古代中国です。

始皇帝・項羽・劉邦・韓信・張良・虞美人・呂太后、、、

これらの名前にピンと来た方、あるいは、

郡県制・儒教・陰陽思想・法家思想・孫子兵法、、、

こういったことどもにちょっと興味をそそられる方、

よろしければ読んでやってください。

もしお気に入れば、ついでにランキング投票も。

« OL蔡桃桂2007/05/03 | メイン | 春の限り - 東山 »

竹の秋 - 正法寺

(カテゴリ:半徑半里圖會

P5020010.JPG


竹の秋、という。
初春から仲春にかけて、冬にも青々しかった竹の葉が、にわかに黄ばんでくる。
そして、春風が吹くたびに、その葉を落としていくのだ。ゆえに、「竹の秋」は春の季語である。


P5020006.JPG


どうしてか?
― それは、竹林が筍を育てるためであるという。地下の筍を一気に大人に成長させるためのエネルギーを送り込むために、一時的に余計な葉を落としてしまう。そうして、筍は夏までには若竹となって、青く光る大人の姿に変わるのである。


P5020002.JPG


霊山護国神社の近くにある正法寺の境内脇にも、竹林から生え出た筍が大きく育っていた。このまま放置すれば、すぐに竹の皮を脱いで大人になるであろう。ものすごい生命力である。
だが、こうしてゲリラ的に生える若竹は、時として造園の邪魔となる。現に、この正名寺でも以前境内に大きな筍が生え出ていたのを見たことがあったが、しばらく後に再訪すると切り取られていた。「竹害」という言葉すらあるのが、悲しいかな現状なのである。


P5020007.JPG


しかし、竹は筍のみならず、成長した木ももっと有益な用途があるはずなのだ。木質で固く、なによりも成長が早い。竹材を使ったオフィスインテリアが、エコフレンドリーと言われるゆえんである。数十年後には、成長した先から片っ端に切られて積み出されるようになっているかもしれない。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://suzumoto.s217.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/2529

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

Powered by
Movable Type