番外篇‧不願面對的真相... ←漫畫(まんが)ページへ
昔ゴキブリは、草むらなどに住み着いている、目立たない昆虫であった。明治時代の文学には、ゴキブリは出現しない。その当時の人家は冬寒く、南洋産のゴキブリが越冬して生き残ることはできなかった。だから昭和戦前まで、忌まわしい家庭害虫といえば、ノミにシラミに南京虫であった。
それが、昭和戦後になって人家の暖房設備が整った途端に、ゴキブリは他の家庭害虫を脇に押しのけて、活動範囲を爆発的に拡大させた。だから日本のゴキブリの記録には、歴史がない。昔の人は、ゴキブリなど知らずに一生を終えたはずだ。うらやましい。
去年など、私の部屋にはワモンゴキブリが出て来た。こいつは二十年ほど前までは本州で滅多に見かけなかったが、最近温暖化の影響で都市部を中心に出現するようになった。普通のクロゴキブリよりも一回りでかくて、恐怖を覚えた。その後で隙間を厳重に目張りして、この夏は何とか侵入を防いでいるが、、、これ以上言うと、再び出現しそうだ。今日は、これでおしまい。