前回でGoogle アカウントの登録について見たので、次はGoogle Maps本体への登録（サインアップ）について見ることにします。
Google Maps API 登録（サインアップ）の基本的な流れ
- 本サイト内の 、Sign up for the Google Maps API のページを開きます。
- 記載されている使用条件 Terms od Use を読んで、合意することを決断します。
- ページ最下欄に移ります。
- "I have read and agree with the terms and conditions"の項目をチェック。
- "My web site URL:"の欄にGoogle Mapsを使いたいディレクトリを入力（後で詳述）。
- "Gnerate API Key"のボタンをクリック。
- 登録が成功すれば、画面が切り替わって以下のようなページが出てくるはずです。
上の画面のAPI Key によって、Google Maps APIのデータとあなたが登録したディレクトリとが結び付けられます。登録した以外のディレクトリに受け取ったAPI Keyを埋め込んだページを置いても、（おそらく）地図は表示されません。
さて、ここまでGoogleの用語に従ってディレクトリ（directory）という言葉を用いてきましたが、これはWindowsシリーズでいえば「フォルダ」のことです。登録して受け取ったAPI Keyは、登録したフォルダの下にある全てのURLで有効となるはずです。だから、たとえばhttp://www.mygooglemapssite.com/mysiteというURLを登録したならば、API Keyはhttp://www.mygooglemapssite.com/mysite/のディレクトリ＝フォルダの下にある全てのURLに対して有効となるはずです。だから、Google Mapsを埋め込んだページをいくつ、どの範囲で置きたいのかよく青写真を描いてから、登録しましょう。まちがっても登録しなおせば、（たぶん）新しいAPI Keyが割り振られるはずです。
それと、登録するのはディレクトリ＝フォルダ（またはサイトのアドレス）です。ページではありません。たとえばhttp://www.mygooglemapssite.com/mysite/map.htmlというページにGoogle Maps API を埋め込もうと考えているならば、登録するディレクトリ＝フォルダはhttp://www.mygooglemapssite.com/mysiteでなくてはなりません。http://www.mygooglemapssite.com/mysite/map.htmlと登録すると、おそらくGoogle Maps APIのデータを受け取れません。
Google Maps API の使用条件について
Google Maps APIには、詳細な使用条件（Terms of Use）があります。当然、これに全て同意しなければ、使用する資格がありません。その全文は、API Terms of Useのページにあります。
しかしあまりにも詳細なので、登録ページ内に重要な点が要約されて置かれてあります。私が見るに、その要点は以下のようなものだと考えます。つまり、
- 一日に作り出すページビューの数に制限はないが、一日50万回を超える場合にはサービスの質が悪化する可能性がある。それが予想される時には、Google側に連絡してキャパシティーの追加を申請すること。
- Maps API Key1個当りの一日当りのジオコードリクエスト（*）は、5万回まで。それを超えて濫用し続けると、Maps API Keyを無期限にブロックされる可能性がある。
- 地図上に表示されるロゴやクレジット（地図には、Google社のロゴと地図会社のクレジットが必ず刻印されています）を取り替えたりぼかしたりしてはいけない。
- アップグレード、重要な仕様変更、地図への広告の付与などポリシーの変更をGoogle社が決断したときには、the Google Maps API ブログを通じて通知される。
- Google Mapsを非合法的活動に利用したり、プライバシーの侵害に関わる内容を表示するために利用したりすることは、Google社の方針に反する。ゆえにいつでも使用を中止する権利を持っている。
(*)ジオコーディング（Geocoding）とは、"Google Maps API Version 2 documentation"の中の記載によると、以下のとおり。「ジオコーディングとは、住所を地理上の経緯に変換する過程のことです。それによってあなたはあなたのデータベースにある住所やユーザーが入力する住所に基づいて、マーカーを置いたり地図の位置を突き当てたりすることができます。Google Maps APIは、HTTPのリクエストを通じてあるいはJavaScriptの中から直接にアクセスできるジオコーダーを内臓しています。」百聞は一見にしかず、この図の上欄がそうだ。
Google Mapsを使ったサービスへのアクセスは、ユーザーが自由に行なえるものでなくてはならない。そうでない利用方法を望むならば、グーグルマップスエンタープライズ（Google Maps for Enterprise）の利用を考えるべきである。
参考として、以下にSign up for the Google Maps APIのページの部分訳を起こしてみました（2006.7.17現在の表記に基づく）。ただし、これは何の権威もない私的な訳です。これを読んでGoogle Mapsを利用して何らかの不利益をこうむったとしても、私は一切責任を負うことができませんので、ご諒承ください。
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