中国歴史小説「知兵之将」

今、鈴元仁は歴史小説をブログで連載しています。

内容は、二千二百年前(!)の古代中国です。

始皇帝・項羽・劉邦・韓信・張良・虞美人・呂太后、、、

これらの名前にピンと来た方、あるいは、

郡県制・儒教・陰陽思想・法家思想・孫子兵法、、、

こういったことどもにちょっと興味をそそられる方、

よろしければ読んでやってください。

もしお気に入れば、ついでにランキング投票も。

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九月 - 円山公園

(カテゴリ:半徑半里圖會

円山公園から見た、九月の東山。まだ紅葉には遠い。季節が変わったことを告げるものは、地上を見たときにそちこちに見える、エノコログサやイヌタデの雑草ばかり。夏の間中しぶとく咲き続けたサルスベリの花も、もうすぐ店じまいだ。

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南河内の藤井寺球場の近くで育った私にとっては、九月はペナントレースの大勢が決定する一番熱い月であったことを思い出す。今は亡き近鉄バファローズのフリークだった私にとっては、九月以降は悔しい思い出の方が圧倒的に多いのであるが、、、、



秋の西日を受ける円山公園で、植え込みのそばで甲羅干しをしている亀を見つけた。英語で言う"turtle"(ウミガメ)ではなくて、"tortoise"(リクガメ)に分類される種だ。頭を出したり引っ込めたりする姿を見ると、亀はのろいのではなくて外界に慎重なのであろう。いざとなれば、固い甲羅に引っ込めばよい。

おいカメよ、こうして人間に発見された以上は、おまえの甲羅は安心できる住み家ではないぞ。甲羅を上から踏み潰す力が世界には渦巻いていることに、気付いた方がよい、、、、?

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