今日の「やさしいビジネス英語」(杉田敏/クリス・松下、NHKラジオ第二でPM11:15~11:30)のフレーズから、印象に残ったもの。
Housing costs are spiraling skyward.
― 住宅費はうなぎのぼりです。(Housing costs are skyrocketting.)
grapple with ~に(苦労して)対処する
squeaky clean まっしろけにきれいな、潔白な
heart-to-heart 腹を割った話
学費も住宅費も急騰する一方で、賃金はわずかしか上がらない。もはや若い世代は、集団の平均値として親たちのような余裕のある生活を今後期待できない状況にある。それは国際競争の激化が一方にあるからだ。他方で住宅費の高騰は、一因として土地が拡大再生産できない財であることにある。土地は決められたパイの取り合いである。すっかり世界の一地方に転落してしまった日本と違って、世界中から人を呼び込むアメリカの都市部の土地価格はこれからも上昇するトレンドにあるのであろう。だが土地ぐらいならば我慢もできようが、これで衣食までが高騰を始めたならば、市民生活は崩壊する。昨今の石油価格の急騰や一部の魚価格の高騰は、一時的現象ではなくておそらく長期的トレンドであろう。世界は途上国の人間までが豊かさに目覚めるようになった結果、いよいよ資源の取り合いとなって全ての価格が上昇するマルサス的展望に突入するのかもしれない。