中国歴史小説「知兵之将」

今、鈴元仁は歴史小説をブログで連載しています。

内容は、二千二百年前(!)の古代中国です。

始皇帝・項羽・劉邦・韓信・張良・虞美人・呂太后、、、

これらの名前にピンと来た方、あるいは、

郡県制・儒教・陰陽思想・法家思想・孫子兵法、、、

こういったことどもにちょっと興味をそそられる方、

よろしければ読んでやってください。

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アリカ丼

(カテゴリ:"C"級グルメ道

東京・早稲田の大隈通り商店街にある喫茶・定食『アリカ』の定番メニュー。名付けて、”雀荘の友”(というのは上の階が雀荘で、皆がひんぱんにこれを出前で取っていたから)。当時の味を思い出しながら、模倣して作ってみた。

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単純なレシピなのに、印象に残る料理があるものだ。昔、家でよく出されたもので、「牛ミンチと卵」と家族が言い習わしていたものがあった。鍋に少量のだしと牛ミンチに砂糖・しょうゆを入れて火を通し、煮えてきたら溶き卵を流し入れて半熟になるまでふたをする。ただそれだけ。しかしこれは、だしごとご飯にかけて食べると、まことにうまい。子供の目から見れば魚の照り焼きとか茶碗蒸しのような手の込んだ料理なんかよりも、よっぽどごちそうとして上のランクに評価していた。弁当の中に入っていたりすると、昼飯の時間の幸福度が50%アップしたものだ。これとか肉の甘辛煮などが弁当に入っていると、肉汁がいつのまにかおかず入れの領域から漏れ出していく。かばんの中に入れて、ぞんざいに揺すられたり傾いたりした結果だ。それが昼飯の頃になると、ご飯の領域(の一部)に染み込んでいるのだ。そこがまた、抜群にうまかったりした。副作用として、かばんの中の教科書やノートまでが往々にして汁漬けになっていたりもしたが。


今回のアリカ丼は、私が味を思い出しながら推測して模倣したものです。だからこれが店の本式のレシピというわけではありません。だいたいこれで近い味になると思うのだが。




(以下は、一皿分の分量)

ごはん 皿一盛り
豚細切れ肉 50g
キャベツ 3枚
にんじん 3cm
もやし 片手軽く一つかみ
青ねぎ 7~8cm
卵 1個
《調味料》しょうゆ 小さじ1、砂糖 小さじ1、塩 小さじ1/2、水 カップ1/2
こしょう(できれば黒こしょう) 適量、油
調味料は混ぜ合わせておく。卵はカツ玉飯を作ったときの要領で、ごく軽く割りほぐす。


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野菜を切る。キャベツは2cm幅。にんじんは薄い短冊切り。青ねぎは斜め切り。豚の細切れは食べやすい大きさに。


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鍋に油大さじ1を入れて強火で熱し、まず豚肉を炒める。肉に火が通ったらキャベツとにんじんを入れて、しんなりするまで炒める。


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中火に火を落としてもやしをつかみ落とし、調味料を加えてこしょうをふる。確かオリジナルは黒こしょうだったと記憶している。辛めの味を好むならば、こしょうを心もち多めにふるとよいです。このままふたをして、1分間煮る。


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青ねぎを散らして、上から溶き卵を回しかける。もう一度ふたをして、卵が半熟になるまで煮る。卵が半熟に固まったら火を止めて、さらに1分間程度蒸らす。


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できあがり。後は皿に盛ったごはんの上に具をすべり掛ければ完成。
えっ?これだけ?、、、、これだけ。まさに「そんなんアリカ丼」だ。


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要は、野菜炒め丼なのよね。野菜味とこしょうの辛味が効いて、結構うまいんですよ。


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