中国歴史小説「知兵之将」

今、鈴元仁は歴史小説をブログで連載しています。

内容は、二千二百年前(!)の古代中国です。

始皇帝・項羽・劉邦・韓信・張良・虞美人・呂太后、、、

これらの名前にピンと来た方、あるいは、

郡県制・儒教・陰陽思想・法家思想・孫子兵法、、、

こういったことどもにちょっと興味をそそられる方、

よろしければ読んでやってください。

もしお気に入れば、ついでにランキング投票も。

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毛球寶兒2006/11/02

(カテゴリ:毛球寶兒

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変身している最中は相手に攻撃してはならない。あまりにも有名なマンガや特撮のお約束で、当然これに対するパロディーも枚挙にいとまがない。だがこれと同じようなお約束が、昔の時代の戦場では実際にあった。古代中国では「布陣が完了するまで敵を襲撃しない」という戦場のルールがあった。春秋時代の宋の襄公(じょうこう)は超大国の楚との闘いに際してもこれを大真面目に守って家臣が進言した不意打ちを斥け、堂々と布陣して惨敗した。日本でも鎌倉武士の戦場でのルールはたくさんあった。例えば合戦に突入する前にはまず武将が互いに名乗りを挙げ合って、「矢合わせ」という代表者による矢の応酬を行なわなければならない。モンゴルとの戦争で同じ儀式を相手に行なっていたら、その途中で相手から爆弾を投げられたエピソードはよく取り上げられる。中世ヨーロッパでも同じ。騎士道というのはとかく体面を重んじるもので、不意打ちなどもってのほか、大国と小国とのいざこざであっても領主どうしの一対一の決闘で決着をつけるのをいさぎよしとした。こういった昔の時代のルールは、「とにかく戦いで勝てばいい」というのではなくて、「よい形で勝たなければ後で非難を受ける」という意識が働いていたために存在していたのだ。だからエイリアンとの戦いにヒーローがお約束を使うのは確かにツッコミを受けるべきポイントとなるが、実際の戦いではそう単純にあざ笑ってよいものではない。ルール無用で相手を完膚無きまでにやっつけようとする全面戦争は、戦争が終わった後のことを考えない戦い方でもある。例え戦争で勝ったとしても敵を物理的に亡き者にでもしなければ、後で恨みを残して必ず逆襲される。今も敵のトップを牢獄にぶちこむことに成功したが、民衆をそのままにしているので結局ひどい目に逢っている国があるようだ。勝っても相手を恨ませるような戦争は、結局損をする策なのだ。


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)


[お約束なので、、、]


毛球寶兒「はやく植物の力を結合させなければ、、、みんなは持ちこたえられなかった!」




洋蔥男孩(タマネギの力と!)

阿甘(サツマイモの力に!)




三人(維管束と葉緑体を合わせ、名付けて、、、根茎葉大変身!)


(ブン!)




合体闘神「ケケケ、、、イライラ」







― えんえんと続く変身過程の最中で不意打ちしたいのはやまやまなのだけれども、マンガのお約束というものがあって、相手は必ず変身終了まで待ってから攻撃しなければならない。ゆえにイライラ中、、、

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