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2007年02月 アーカイブ

2007年02月01日

色を変更

トップのシンボルカラーを、紅(くれない)に変更。
真の赤色よりも、少し薄い色である。
この紅と「こい紫」の色を重ねると、春の襲(かさ)ね色目の「紅梅」となる。
まだ二月だが、もうこの暖かさは春というべきだ。もうちょっと寒い冬が欲しかったんだがな、、、私のような日本酒党にとって、冬は一番酒がうまい季節なのだ。それにこんなに冬が暖かいと、これから出回る新酒はたぶんまずいだろう。日本酒用の酵母は、泡盛用の酵母と違って寒冷な気候でうまく醗酵するように選別されているからだ。私にとっては、それがこの暖冬での一番の気がかりだったりする。

二流の悲劇役者 - 崇徳天皇御廟

祇園にある崇徳天皇御廟の前を通りかかると、いつもは閉じている扉(左)が開いていた(右)。工事の人に聞いてみると、廟内の石垣が古くなったので、これから改修工事にかかるという。施主は、この御廟を管理している今出川の白峯神宮である。


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中に入らせてもらって、写真を撮った。かなり古い塚であることは分かるが、いつのものかは分からない。後で書くが、これは天皇の遺髪を埋葬した塚であるという。

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2007年02月03日

OL蔡桃桂2007/02/02

家事分工←漫畫(まんが)ページへ

ざわ、、、、
ざわ、、、、
ついに同棲時代に突入っ、、、。
「分工」とは分業、分担のこと、漢語で「工作」と言えば、仕事のことっ、、、、。
だから、お前ら、家事分担とか言っている以前に男女1対3で同棲していることの異様さに、気付けっ、、、。

鬼も豆食え - 矢田寺、八坂神社、仲源寺

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寺社の多い京都では、今日節分の日はいろいろなところで行事が行なわれている。下は、三条寺町の矢田寺(矢田地蔵尊)。おなじみの鬼とお多福の面である。



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こちらは、実物の鬼たち。八坂神社での行事に出演する人たちである。



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八坂神社では、昨日と今日の二日に渡って各種の奉納舞台が行なわれていた。その一つ、舞妓さんの踊り。境内は見物客で、立錐の余地もない。


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舞妓さんの踊りが終わると、豆まきが行なわれた。「鬼は外、福は内」と神主さんが言いながら、下の見物の衆に豆をまく。


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近くにある祇園の仲源寺(目疾地蔵尊)でも、法要の後に豆まきが行なわれていた。今日の日はどこに行っても、豆だらけ。

2007年02月07日

毛球寶兒2007/02/06


兩個人都有笨到!←漫畫(まんが)ページへ


うはははは。蠢花は、今日も絶好調だな。ナイスなキャラだ。

洋蔥男孩の故郷の屏東(ピンドン)は、南台湾、高雄の東の城市。台湾西部に広がる平野の南裾近くにある。日本ではいま暖冬で過剰豊作となって、農家は困っている。台湾でも去年豊作貧乏現象が起きていた。天候だけは、どうにもならない。こんな暖冬は、今年限りで終わってくれればいいが、、、


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年02月08日

電車の名所古蹟 - 御池通

日本最初であった京都の市電は、昭和の半ばにはもう消滅してしまった。古い車輌がいくつか各地で保存されているが、その一つが御池通に面した一角に、ひょっこり保存されている。とある幼稚園の園内にあるので、じろじろ見回すのはやめたほうがいい。


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2007年02月09日

毛球寶兒2007/02/09


好久不見!←漫畫(まんが)ページへ


トウモロコシまで登場。中にいたのは毛球寶兒。ぬいぐるみを取ると「毛」が上に付いて、毛玉米(毛付きトウモロコシ)に。サボテンの針も漢語では「毛」なので、こうなるのだ。

不景気というが、台湾では日本同様貧富の差が近年拡大しているという報告を聞いた。同じ言葉をしゃべっていて、しかも経済格差が圧倒的にある大陸がすぐ向こうあるから、中間的な所得のための雇用がごっそり逃げてしまった結果であるという。日本よりも、産業空洞化のための厳しい条件がかの地にはある。福建省だけで、3500万人。台湾の人口よりも多い。もっと高品質の製品に特化するより、台湾が進む道はないのであろう。工業製品も、農産物も。これから国民の知力の底力を出す必要が、あるだろう。


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年02月10日

非凡な日常 - 粟田小学校前

ふと振り返ったとき、思わず写真に撮りたくなる風景に出くわすことがある。
これは青蓮院横の粟田小学校前で撮った、夕暮れの風景の写真である。



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何ということはない、洛東の情景である。向こうに東山が見える。日本の街並みにはおなじみの、電柱と信号機がある。少し歴史を感じさせる、古い倉などが見える。道の奥の粟田神社を示す、看板がある。一応京都を感じさせる小道具が写っているが、ただそれだけである。名所など何もない。
ただ、こうやって写真を眺め直して、言えることは― この風景には、挟雑物がない。最も新手の文物は、アスファルトに電柱と信号で終わっている。昭和半ばに現れた風景から、前に進んでいない。あえて言えば、それがこの風景で非凡なところなのかもしれない。この風景には、昭和末年から日本中の街並みに無限に増殖した、プラスチックの感触がするコンビニ風色彩が侵入していないのだ。
日本人の日常風景を今や一色に塗りつぶしているのは、きっとコンビニの中のそれである。コンビニの中に入れば、最も清潔な色彩の店内が全国一律の規格で歓迎してくれる。陳列された商品は、データを集めて慎重にマーケッティングされた売れ筋商品ばかりである。それどころか地方ごとの特色や特産品ですら、きめの細かい商品管理によって地方ごとにアレンジされて店頭を飾っている。このように最も清潔で、かつ最も多様な世界がコンビニの中には展開されているのだ。この魅力に、誰が抗うことができようか。日本人の心は、今やコンビニの風景に完全に征服されている。
だが、コンビニは閉じられた世界である。閉じられた中だけで、綺麗で楽しい世界が作られている。それは、アキバ、カラオケBOX、ソープランドと同じ世界である。くしくも現代の日本が異常発達させているこれらの世界は、全て閉じられた中だけが綺麗で楽しい世界なのだ。その欠点は― 外の世界を見ないことだ。これらの世界は、一歩外に踏み出した風景と、決して調和することはない。



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この洛東の一風景は、辛うじて現代日本の日常であるコンビニ=アキバ=カラオケBOX=ソープランドの風景から免れていた。だから、被写体になりえる風景であった。ただそれだけだ。このような風景が珍しくなったこの国は、何とグロテスクに進化してしまったのであろうか、と立ち止まって思う。

OL蔡桃桂2007/02/09

貓脚印←漫畫(まんが)ページへ

例のスタンプを取られてしまって、貓ちゃんは迷ってしまった。どこに、、、芝加哥(シカゴ)に。良牙くん並の方向オンチの才能であるな。
漢語では、外国の国名や地名もまた、当然漢字表記になる。美國(アメリカ)の地名の漢字表記で面白いのは、「舊金山」と「檀香山」。「舊金山」はサンフランシスコのこと。これは、この都市の東郊のシェラネバダ山でかつて金鉱が発見されて、大発展が始まったところに由来する。そのとき華僑の労働者もまたこの都市に多数詰め掛けて、彼らはこの都市を「金山」と呼んだ。だがその後オーストラリアのメルボルンの金山がより華僑労働者の行き先となって、サンフランシスコは「舊(旧)金山」と呼ばれるようになったのであった。ゆえにメルボルンは、「新金山」と漢語で書かれる。
いっぽう「檀香山」はホノルルのこと。この都市からかつて檀香木(白檀)が積み出されたところから、華僑たちが名付けたものだ。このように、インテリが常に外国の事情を率先して学んできた日本とは違って、中国ではインテリは概して伝統の中に沈み、むしろ労働者たちの方が先に外国を動き回ってその事情をよく知っていた。だが、苦力(クーリー)と呼ばれた彼らの歴史は、また地獄の歴史でもあったのだ。

遅速咲 - 京都御所

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一月は世界的に見ても観測史上最も暖かい冬であったという。一年限りの現象なのか、地球温暖化の傾向が如実に現れたのか。とにかく、ここまで真に寒いと感じる日が、ここ京都でもほとんどなかった。多くの今後の心配事を残しつつ、御所の梅園では早くも花盛りが近づいている。

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2007年02月12日

毛球寶兒2007/02/12


阿甘的内心戲...←漫畫(まんが)ページへ


WTO加盟もあって、台湾の農業も将来が不安なことしきり。洋蔥男孩は、そのために台北に出稼ぎに来ているんだったな。だがもともと土地がやせている香港では農業がほとんど放棄されているが、中西部に広大な平野がある台湾は農業の潜在力がまだまだ大きいだろう。日本もその気になれば農業大国になりうるはずなのだが、いかんせん住んでいる人間たちの農業への熱意が、もう一つ高くない。


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年02月13日

毛球寶兒2007/02/13


好事多磨←漫畫(まんが)ページへ


宇宙で言った約束は、まだ有効だったんだな。今年の台湾はバレンタインデーと正月がいっぺんに来て、めでたいことしきり。

、、、しかし、小隊長は○秘映像入りハードディスクを買った帰りではないか。愛莉森にばれたらデートの約束なんか、無期延期どころか『あるある大辞典』みたいに永久に打ち切りになるぞ。


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)

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2007年02月16日

毛球寶兒2007/02/15, 16


番外篇‧豬年快樂,明天起就是新年賀圖囉!←漫畫(まんが)ページへ
新年增刊賀圖→大家豬年快樂喔!←漫畫(まんが)ページへ


というわけで、中国文化圏では正月おめでとうさん。今年は「豬年」。つまり、ブタ年。だが日本では、イノシシ年。 中国文化圏の正月月間は、"Lunar New Year"とも呼ばれる。Lunar year(太陰暦)の暦で正月を祝うからだ。日本も昔はそうだったが、明治維新以降太陽暦に変更されてしまった。だが中国文化圏では伝統を保持していて、"Lunar New Year"に大騒ぎする。大騒ぎして、結果"Lunatic New Year"(狂気の新年)に、、、いや、正月に酔ってバカ騒ぎするのは、むしろ日本人の方であるか。

OL蔡桃桂2007/02/14

訣竅←漫畫(まんが)ページへ

貓ちゃんとは違って、、、こっちの方は乳首当てですかよ!ボディーコンシャスですな。気持ち悪いとも言うが。
ペインティングと言えば、大陸の雲南省で岩肌の数千平方メートルに緑のペンキを塗ったくった馬鹿者がいたとか。何でも風水師に言われて、元の岩肌の色が不吉だから塗り替えたという。それに対して県の林野当局は、「岩肌は木がないから、管轄外」だと言って、止めなかったとも伝えられている。巨大な中央集権国家では、必然的に地方政府というものは腐敗と無能の極みにある。上意下達の中央集権だから地方の自発性の価値が評価されることもなく、その上良質の人間が全部中央にいってしまうからだ。そのため地方の住民が地方政府を信用できずに、列車に乗って北京の中南海に続々直訴に行くという笑えない現状が今だに存在しているのだ。いくら北京や上海が栄えていても、巨大な中央集権国家の点でしかないこともまた、事実なのだ。十三億人の社会を限られた点に集中させれば、そりゃあ少しは見栄えがするだろう、、、

2007年02月17日

洛東白川梅暦 - 祇園白川

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春の川筋の街並みを彩る風情といえば、何と言っても柳に桜。祇園の白川沿いにも、(少々わざとらしいが)柳と桜の並木が揃えられていて、春を待ち構えている。もう少ししたら、見事な景色となるであろう。今の季節は、一足早く梅の花。この二日ほど少し寒い日が続いているが、よく考えたら二月半ばの寒さはこんなもの。これまでが温かすぎたのだ。枝垂梅も、そろそろつぼみが花となって静かに川筋を飾り立てている。明日は、旧正月である。


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OL蔡桃桂2007/02/16

好人←漫畫(まんが)ページへ

「可以請你當好人嗎?」
今回は、蔡桃桂のこの言葉がダブルミーニングであることを理解できなければ、何が何だかわからない。
「好人」というのはそのまま訳せば、「いい人」である。だがもう少しつっこんだ意味では、二つある。一つは、いわゆる「恋人じゃなくて、友達の関係でね!」というニュアンスが付けられる場合。最近、「好人卡」(いい人カード)という言葉がよく使われているらしい。要は、女性がこのカードを切れば、男は「お友達」として扱われる、つまりフられる、という意味。だから、蔡桃桂の上の言葉は、

― あなたをお友達(扱い)にしていいですか?

という意味となる。だから、竇輔はあせったのだ。いっぽう「好人」のもう一つの意味は、、、「善玉」「ベビーフェース」のこと。それが今回のオチであった。

2007年02月18日

恭喜發財

タイトル絵に、Chinese New Year用の絵を埋め込んでみた。以前描いた絵の使い回しなのだが。
「恭喜發財!」(コンシーファーツァイ!)が中国文化圏での「あけましておめでとう!」に当る。直訳すれば、「おめでとう!儲かるといいね!」となる。この辺は現実的生活者の中国人らしい。
大陸中国や台湾・香港ではもちろんこれからの数日間が、真の正月週間となる。昨日は家族で大晦日を過ごす日。今日は年始回りをする日。明日は嫁入りした娘が里帰りする日。三日目は外出が不吉とされるのでじっとしている日。五日目は餃子を食べる日、、、などなどと続いていく。
ヴェトナムや韓国でも旧正月は祝われている。北東アジアで今日何もしないのは、日本だけだ。それでは淋しいから、このブログの中だけ正月十五日間を祝うことにしよう。恭喜發財!

2007年02月22日

OL蔡桃桂2007/02/21

回家的路←漫畫(まんが)ページへ

貓ちゃんの新兵器は、蝙蝠侠(バットマン)ばりのサーチライトによる空中サインだったとさ。しかし夜ならばいいが、昼間に帰るときにはどうするのだろうか?

今日は、春節五日目。台湾では、今日が仕事始めになる。日本より一日正月休みが多いというわけか。この後一ヶ月半したら、今度は四月上旬の清明節になる。清明節は、日本のお彼岸に対応する祖先の墓参りの行事。同姓の親戚で集まって、夜通し飲んで食って騒ぐのが慣例となっている。日本のお彼岸は、田舎とか旧家とかでなければ、もはやそこまでやらないね。

2007年02月24日

OL蔡桃桂2007/02/23

貓叫聲←漫畫(まんが)ページへ

ニャン公の発情期ですか。もうすぐ夜になると至る所から聞こえてくる、例の鳴き声。すさまじくやかましい。まあ、私のマンションでは夜になると時々人間の鳴き声も聞こえて来るのだが、、、こちらは季節関係なし。

2007年02月27日

毛球寶兒2007/02/27


番外篇‧看完牙醫的心情←漫畫(まんが)ページへ

牙醫(歯医者)に看てもらいにいくときの心情は、まさに金を払って痛い目に会いにいくようなものだ。私も歯が健康ではない。いずれ痛い目に会うであろう。しかし、昔東京にいた頃のたうち回るぐらいに歯が痛くて、普段医者に行かない私はやむなく歯医者に行った。そこの医者は名医だった。まず患部に薬を塗って、一瞬で私の痛みを治した。モルヒネか何かだったのだろうか。その日はそれで終わって、翌日改めて治療に行った。先生はドリルと小針で、慎重に歯を削っていった。驚くべきことに、ほとんど痛みがなかった。あれは名医だったな。

OL蔡桃桂2007/02/27

喉糖←漫畫(まんが)ページへ

喉糖(のど飴)は、午後の眠気覚ましにも使える。だが私はコーヒーにする。私は薄荷のドロップとかガムとかが嫌いだ。
薄荷ではないが、中華料理でしばしば使われる香草に、香菜(シャンツァイ)がある。コリアンダーのことだ。あれも、噛むと薄荷系統の味がする。日本人には、あの味が食物の味として不適切だと感じる人が多いらしい。確かに歯磨き粉のような風味がする。しかし私は中華料理やタイカレーに添えられていれば、違和感なく食べられる。和食に添えられると、ちょっとイヤだが。
スパイスついでに、このまえ八角を使って肉を煮込んでみた。立ち昇ってくる香りは、、、まさしく台湾の屋台料理屋の匂いだった。屋台から匂ってくるあの独特の香りは、八角のものだったんだな。

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