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この三月末には、私鉄二社が廃線となった。
今や、人口の停滞によって新線が建設されるのは、ほとんど東京圏だけとなってしまった。隠れ鉄道マニアの私としては、淋しい時代となってしまった。
だがこのインクラインは、すでに廃線となってから五十年以上が経過している。線路の上を車両が走ることは、すでに絶えて久しい。今は線路だけが残されて、花の下に休んでいる。
明治時代の琵琶湖疏水建設事業の一環として、台車に舟を載せて高地まで引っ張り上げることを目的として敷設された。滋賀県と京都府との間には、比叡山塊が延びていて交通の難所となっている。その利便を図るために、疏水とインクラインを使って舟運のルートを開通させたのであった。
だが舟運の意義は、鉄道と自動車によって意義を失った。それで、順当に廃線となった。しかし、市街地を走る鉄道ではない特殊な路線であったから、更地にされることもなく残された。元はこの横の路面を走っていた京阪京津線は、地下鉄の開通によって廃されて、今や跡形もない。
豁出去了!←漫畫(まんが)ページへ
デジカメに簡単に大枚をはたくのに、身だしなみ品には100円でも金を払うのが惜しい、、、男心は複雑ですなあ。
逆に言えば、有名な高級レストランならば目の玉が飛び出るような料金でも喜んで払うのに、いったん家庭の夕食ともなれば、1円の差でも安く販売している卵や白菜を求めて各地の店を奔走する女心もまた、男性には不可解である。
雑誌で紹介している高級料亭やブランド品のアクセなど、男どもは(本音では)鼻にもひっかけない。しかし、女性がどういうわけか好きでしようがないので仕方なく、はやる下心を押さえて購入する。女性は、間違っても男性もまたこのようなものを好んでいるなどと、思ってはならないよ。
(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)
建仁寺は、祇園発祥の寺。この寺は日本で初めて茶の栽培を始めた寺として有名であるが、その茶園があった境内が、後世に祇園の茶店となった。東洋では茶店、西洋ではカフェが都市の中でまず社交の場として花開いた。茶とコーヒーという代表的な嗜好品を巡って、人が集まってくるのであった。だが社交の場であるから、やがてあっちの関係の遊びをさせる店もまた、混入してくる。そうやって、東でも西でも自然に歓楽街が形成されていったのだ。ちょっといかがわしくてなおかつ快い刺激こそが、かつての茶店やカフェの持つ磁力であった。現在ではすでにこのような場は、インターネットの世界に移っているのであろうか?
今は静かな寺の門前も、春になれば辻に花が咲きこぼれる。こればかりは、道行く人を見返らせずにはいられない。それほどに、桜は刺激的で官能的な花である。
地産大亨←漫畫(まんが)ページへ
自宅の前に止まれば、プレーヤーから料金を徴収!、、、できたら、みんな土地を持つだろうな。モノポリーは、日本の人生ゲームよりえげつない。人生ゲームではいろいろトラップがあって勝者が勝ち逃げできないようになっている。日本的といえば、日本的だ。
台湾では選挙のシーズンはもう少し先になりそうだが、日本ではこの日曜日に統一地方選がある。私の大学の後輩も、県議選に立候補している。すでに一度落選していて、これが最後の選挙となるであろう。末席でもよいから、当選してほしいものだ。まことに、有為の後輩であるゆえ、、、といいながら、おそらくどんなによくても、得る得票は現在ネット上を騒がせている某都知事候補が得る票を、ダブルスコアで下回るのであろうなあ。有権者の人口が違うから一概に両者を比べられないが、これで得票率でも下回れば、まさしく「やってられないわ」と言いたくなるものだ。某氏の主張など私は全く賛成できないが、それでもネットで祭りになっている以上はたぶん相当数の票を得るであろう(万一当選したら、日本は国際社会から白い目で見られるだろうが、、?)。真面目な努力は見向きもされず、大衆の気分が人気をかっさらう。選挙とはそういうものだ。悲しきことかな。
狗頭軍師是也←漫畫(まんが)ページへ
軍師の指示がひどいと、勝てるはずの戦もおじゃん。ゲームの世界で狗頭軍師(能ナシ軍師)といえば、、、
郭図?(袁紹が敗れる原因を作った)
馬謖?(言わずと知れている)
朶歯王?(南蛮一の知恵者、、、マイナーだな)
それとも、直江山城?(切れすぎるために、かえって大局観を失った)
(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)
比待(ころまち)得たる桜狩り、比待得たる桜狩り、山路の春に急がむ。
謡曲『西行桜』は、全文が名文。京都市中の桜の名所が、謡(うたい)の中に色々と出てくる。
上なる黒谷下河原、昔遍昭僧正の、憂き世を厭ひし花頂山、鷲の御山の花の色、枯れにし鶴の林迄、思ひ知られてあはれなり、清水寺の地主の花、松吹風の音羽山、爰はまた嵐山、戸無瀬に落つる、瀧津波までも、花は大井河、井堰に雪やかかるらん。
ここ清水寺に、境内にある地主神社、音羽山の桜もまた、謡曲の作られた室町時代当時からの桜の名所であった。
埋木(うもれぎ)の人知れぬ身と沈め共、心の花は残りけるぞや、花見んと、群れつつ人の来るのみぞ、あたら桜の、咎にはありける。
西行法師が隠棲する、西山の庵室の桜を見ようと見物の客がひきもきらない。修行のさまたげとなることを嘆じた法師が、上の歌を歌った - 花を見ようと群れて人が来ることだけが、惜しや桜の咎ではないか - 。その夜、法師の夢枕に桜の老木の精が現れて、法師の歌を難じる。どうして非情無心の草木に、憂き世の咎がありましょうか。それでも桜の精は今宵法師と会合できたことを喜び、やがて夜が明け夢が覚めていくことを惜しみつつ、幽玄に消えていくのである。
夢は覚めにけり、夢は覚めにけり、嵐も雪も散り敷くや、花を踏(ふん)では、同じく惜しむ少年の、春の夜は明けにけりや、翁さびて跡もなし、翁さびて跡もなし。
しかし、この清水寺は桜の名所であると共に、紅葉の名所でもある。桜の花の陰では、楓の若葉が今にも萌え出し始めている。花は散っても、ここは新緑に包まれるであろう。いかで夢ぞ覚めんや。いかで夢ぞ覚めんや。
門←漫畫(まんが)ページへ
三人とも、人の家なのにやりたい放題しているな。
― ああ、これはわかった。『魔太郎がくる!』の話であった、人の好意につけ込んで他人の家に居座った人間が、仲間をどんどん呼び込んで最終的に家を乗っ取る計画なんだな。蔡桃桂、腹黒い女よ、、、マンガでは最後に、実家を乗っ取られる寸前となった魔太郎の
うらみはらさでおくべきかーっ!
が炸裂して、侵入者全員に催眠術をかけて、大金持ちの家に引っ越させることで解決した。魔太郎いわく、「あの家は広いから、大丈夫だろう、、、」
あ、竇輔は金持ちなんだったな。だったら、このまま乗っ取られるがよいさ。
祖先←漫畫(まんが)ページへ
千年前に黒魔術師だったということは、愛玉冰の祖先は西洋人だったということか?
アラブあたりから中国に流れて来たのかもしれないな。宋代にはすでに中国にユダヤ人集落があったぐらいだし(今でも継続している)、、、
中国と西洋(とりわけ中東)とは、昔から相当に交流が深かった。そこが、日本と違うところだ。日本文化にとってイスラムは全く絶縁体の世界であるが、中国文化はそうでもない。「回族」と呼ばれるイスラム教を奉じる人々が多数いるし、イスラム式のメニューである清真料理は中華料理の一大ジャンルとなっている。イスラムを感覚で受け入れられるかどうかは、日本と中国とを決定的に分ける一つの面なのかもしれない。真面目にイスラム教を奉じる人ならば、日本はとても住める国ではないであろう。
ただのギャグマンガなのに、真面目に考察してしまったりする。
ここは、京都女子大前。
キャンパスを左右に控える通りも、花のトンネルと化していた。
大学のみならず、どこの学校でもたいてい一本ぐらいは桜の木が植えてある。入学式・始業式のシーズンに合わせて、新しい学校生活を始める諸君に、満開の花を披露することになるのだ。私個人は新学期のシーズンで心躍った記憶があまりないのだが、、、個人的経験は、この際置いておこう。
学校の桜は全国どこでも見られるものなので、私はあえて被写体としていない。
だが、このキャンパス通りは、その向こうにも桜がある。
東山、阿弥陀ヶ峰の頂には豊臣秀吉の墓所がある。
彼の死後、墓所の麓には壮大な豊国社が建立された。
しかし、家康はこの神社の存在を許さず、北政所の嘆願を無視して徹底的に破壊した。それで、徳川時代を通じてその遺構は全く消えた。
しかし、徳川幕府の終焉と共に、明治時代になって豊国神社が方広寺の敷地内に再建された。この秀吉の墓所も整備されて、社殿がしつらえられている。社殿の背後に控える阿弥陀ヶ峰には、頂上に秀吉のための五輪塔がある。以前に一度登ったが、ひたすら続く石の階段が長大であった。真夏の最中であったので、ひたすら汗が吹き出た。
灯篭には、豊臣家の桐紋がある。その周りにも、桜が巡っている。
だが本物の桐の花の季節は、桜が散ってから間もなくやって来るだろう。
粉絲←漫畫(まんが)ページへ
艾鈺冰の祖先の位牌には「カトリーナ」(凱特莉哪)とある。やっぱり祖先は西洋人であったか。
それはいいとして、今回の題、、、粉絲(フェンスー、ハルサメ)?
ハルサメが、今回の話と何の関係があるのだ?
日本のインチキなハルサメと違って、本物の粉絲は麺としても十分に食べられる。実際、麺のように食べている。熊本ではハルサメを麺のように食べているが、あれは日本では例外だ。日本のハルサメは鍋の増量剤でしかない。私は、好きでない。
、、、と思ったら、どうやら「粉絲」とは、ファンの当て字であるようだ。「我是松坂大輔的粉絲。」と言えば、「私は松坂のファンだ」となるようだ。笑いの効果を出すために、わざとこんな当て字が流行っているようですな。
公車綺夢←漫畫(まんが)ページへ
電車男ならぬ、バス男の阿茲。小隊長に今や数歩リードされている阿茲、巻き返しは遠い日なのであろうか、、、?
今回のような話が作れるのは、台湾ならではなのかもしれませんな。香港の地下鉄では、危なくて居眠りはたぶん無謀だ。公共交通で居眠りが許される国は、世界でもそう多くはない。日本はその数少ない国の一つなのだが、、、最近は電車で音楽を聞いている輩が多い。私の知り合いは、それが耳障りでしようがないと、憤っていたりする。
(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)
結婚←漫畫(まんが)ページへ
もうそろそろこの二人も結婚させる段階に来ているだろうな。そうしてハイブリッドの孫悟飯を誕生させて、いきなり田支店長の後釜に据えてみたりして、、、いっぽう田支店長は成長してしまったために、ついに普通の幼稚園児に戻ってしまったとさ。
なんていう展開になったら、まさにジャンプチックなキャラを使い捨てながら進行する連載っぽいな。
花の盛りは、過ぎた。
今はもう、風がそよと吹けば散るばかり。一週間前には満開の桜を脇に並べていた高瀬川も、散った花びらが水面を埋め尽くす。
今や風俗街になってしまっている四条高瀬川沿いに、かつての小学校跡がある。
立誠小学校は、平成五年に廃校となった。
この校舎は昭和初期に建てられた、建築遺構である。時代を反映して、アール・デコ流の直線とアーチを用いた簡素でかつ華麗な様式が取られている。現在はどうやら市によって一応は再利用されているようだ。
校舎の脇には、御衣香の桜が咲き始めていた。他の桜が散り行く中で、遅咲きの花をこれから咲かせようとしている。不思議な淡緑色をした花の色は、はかないソメイヨシノとはまるで違った趣き。花は咲き続け、人は生き続ける。今は子供たちの声が消えたこの校舎も、人々のためにもっと積極的に利用してほしいものだ。つぶすなんて、とんでもない。
番外篇‧萊爾富也買的到了....唉←漫畫(まんが)ページへ
萊爾富とは、、、Hi-Life。台湾系の連鎖便利商店(コンビニチェーン)のこと。全台湾に一〇〇〇店舗もあるんだな。去年台北に行ったときにもコンビニは多用したが、書棚に置いてあった漫畫は、日本のものばっかりだった。毛球寶兒もようやく置かれるようになったか、、、とにかく、加油(がんばれ)!
藤の、季節である。
この花は日本原産。漢字の「藤」の原義は、単につる植物の総称に過ぎない。
藤原氏のシンボルであり、佐藤、斎藤、伊藤、、、など、日本でこの花の字を持った姓は最も繁栄している。
『源氏物語』でも、藤花の宴が出てくる。宮中の藤壷の藤が花盛りのときの出来事である。藤の淡い紫の色は、古風で懐かしい女性美の象徴であろうか。同じく今の時期を盛りとしている牡丹の花は、これ見よがしに一輪一輪が咲き誇る。それに比べて、この花の美しさは、寄せ合ってすら静かに控えている。
藤の花今をさかりと咲きつれど船いそがれて見返りもせず
坂本龍馬
忙しい今の時代には、合わない花なのかもしれない。
東山の安井金毘羅宮は、崇徳天皇を祀っている。天皇は、藤の花をこよなく愛したという。それで、境内には天皇にちなんで、小さな藤棚がしつらえられている。残り桜の後ろに、淡い紫の花が咲いていた。
謝禮←漫畫(まんが)ページへ
Mother's Dayだねえ。欧米でもそのようだけれども、日本でもプレゼントされる対象は母親ばかりで、Father's Dayはたいてい無視される。中国文化圏では、どうなんでしょう。面白いことに、台湾ではFather's Dayは八月八日らしい。「八八」は「爸爸」(パパ)に通じるからだとか。八は中国文化圏では最高のラッキーナンバーだから、数の上だけではパパの方が尊重されているのだろうか?
蠢花的邏輯←漫畫(まんが)ページへ
バカボンのパパ式のロジックを用いる、それが蠢花であった。
日本語では、雨が降る状態を表す擬音語は段階がある。
「ポツポツ」(降り始め。肩に当って気付いた段階)
「パラパラ」(ほんのわずか。濡れもしない)
「シトシト」(勢いの弱い雨。特に梅雨の雨)
「ザーザー」(勢いの強い雨。たとえば夕立の雨)
「ドザーーーッ」「ドシャーーーッ」など(豪雨。台風の雨)
今回の漫画の「嘩啦、、嘩啦、、」は、そのまんま「パラ、、パラ、、」だろう。だが雨足が強くなってもやっぱり使っている。微妙な擬音語の感覚の違いなのかもしれない。訳では変えておいた。
今回のタイトルの「邏輯」(ルォジィ)は、ロジック(ギリシャλόγος、ラテンLogica)の当て字。それで、訳にはラテン語など使ってみた。
(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)
真實感←漫畫(まんが)ページへ
「統一發票」(Uniform-invoice)とは、台湾での統一様式レシートのこと。コンビニなどでは、このレシートで発行される。
こういうのね。
これが裏。
年六回、レシートに記入されているくじの、抽選がある。統一發票中獎とよばれる。特獎(特等)が200万元、頭獎(一等)が20万元。めったに当らないが(WIKI漢語版の記述では、トータルでの当選率1000分の3ぐらいだとか)、当ればうれしいというものか。六獎(六等)でも200元(約700円)ならば、これはレシートの集め甲斐があるというものだ。レシートには明白に課税額が書かれていないので、おそらく財源は日本の消費税と同じ商品の値段に込みの内税なのだろうが、、、心配なのは、レシート目当てのために少量買いを繰り返す奴が出て来ないだろうか?
何せ、中国は世界で最初に宝くじを開発した国だ。前漢時代初期に、おそらく長城の補修や河川の治水などの公共事業の費用を捻出するために、発行されたと言われる。宝くじへの情熱は、文化的伝統といえないこともない(?)。
小隊長請客?! ←漫畫(まんが)ページへ
自然体がよいとはいうものの、少しは相手のために気取って見せたという姿勢を見せないと、異性も振り向いてくれないと思うのだが、、、
野郎ごときに誠意(のように受け取られただけだが、、、)を見せている場合ではないぞ、小隊長!
(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)