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天津飯

(カテゴリ:"C"級グルメ道

別名、カニ玉丼。いや、これはカニ「かま」玉丼だ。いいんだよ、それで。


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知っている人は知っているが、この「天津飯」という中華料理は、日本で発祥したものである。戦後の時代、天津の米である「小粘米」を使った「天津芙蓉蟹肉飯」という料理が、オリジナルである。私の一番思い出深い天津飯といえば、東京の早稲田通りにあった『高尾』という中華料理屋で出された品である。この店の鳥そばと天津飯はとてつもなくボリュームが多くて、小食の私はよほどに腹を空かせていなければ食い尽くすことができなかった。天津飯は大盛り飯の上に乗った卵焼きの上に赤い甘酢あんがたっぷりとかかっていて、甘ったるさに陷る寸止めでとどまっている下品一歩手前の名品であった。東京の大学生活で美味いものなど食った覚えはほとんどないが、早稲田通り界隈の『アリカ』のアリカ丼に『ボンマルシェ』のボンマル定食、西早稲田の『いもや』の天ぷらに馬場下の『レッドピーマン』のレバーと豚肉炒めなどは、なんだかんだ言っても愛好していましたな。


(一人前の分量です。)

青ねぎ 1本
カニかまぼこ 5本
生しいたけ 4枚
卵 2個
《調味料》
しょうゆ 小さじ1、塩・こしょう 少々、ごま油 少々
《あん》
スープ カップ3/4、塩 小さじ1/2、酒 大さじ1/2、酢 小さじ1、砂糖 小さじ1、しょうゆ 小さじ1、かたくり粉 小さじ2
ごはん 丼1杯





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カニかまぼこ、生しいたけ、ねぎはいずれも細切りに。もちろん本物のカニを使うのに越したことはない。しかし高級感などいらない料理なのだから、ここは代用品で安くすませてしまおう。


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少量の油を鍋にいれて、ねぎとしいたけを軽く炒める。


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ボールに卵を割って、調味料と、ねぎ・しいたけ・カニかまぼこを入れて混ぜる。



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今回は酢を利かせたしょうゆあんを作ってみた。あんの材料は、あらかじめ混ぜておく。

ちなみに、甘酢あんの分量も書いておく。ケチャップ大さじ4、砂糖大さじ4、ウスターソース大さじ1と1/2、酢カップ1/2、塩小さじ1/2、レモンスライス3枚、(あれば)さんざし6本を混ぜて火にかけ、煮立ったらレモンスライスとさんざしを取り除く。とろみが足りなければ後でかたくり粉小さじ1を混ぜてもう一度煮立てる。



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調理する前には、あらかじめ丼にごはんを盛っておこう。鍋を熱して油大さじ1をひき、ボールの材料を入れる。油に卵を吸わせながら熱し、下面が固まったらひっくり返してもうしばらく熱する。油がなくなってきたら、少し油を足す。



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丼の上のごはんに、カニ(かま)玉を載せる。空いた鍋で、すぐにあんを熱してとろみを出し、丼にかける。中華の基本は、最後の火を入れて作る行程を一気に行なうことだ。


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おいしく見せるためには、上にグリーンピースをのせよう。私は"C級"グルメだから、載せなかった。