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OL蔡桃桂2006/09/11

(カテゴリ:OL蔡桃桂

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備份(バックアップ)はきちんと複数の媒体で取ろう、というお話。同じ硬碟(ハードディスク)にいくつもバックアップを取ってもダメ。地震災害などによるリスクを回避するためには、他の地域にあるサーバーにバックアップを置いたほうがベターなのでしょうな。

文章のみならず、音声も画像も全て記録されてアーカイブとして残っていくのが、デジタル時代だ。昨日はアメリカ同時多発テロの5周年記念日で、当局はテロとの戦いの意義を強調するのに躍起になっていた。あの事件は、出来事 event が時代を表すシンボルとして語られる最後のものとなるかもしれない。あの事件のあった2001年あたりを分水嶺として、ブログが爆発的に発達してネット社会の情報発信の密度が質的に変化した。"Web2.0"と宣伝フレーズのように大袈裟に呼ばれる現象とは、あらゆる人間がネット上にひょいひょい情報を発信し始めて、権威ある情報の編集者 editor が自明の理として特定できなくなった状態のことを指すのであろう。現在残っている半世紀前のナチスや第二次大戦の映像は、全てがカメラマンと編集者の手によって都合よく構成された「やらせ」映像である。何かのメッセージを伝えるために、撮り手が操作をしているのだ。そしてほんの少し前の時代まで、人間に与えられる情報環境は、このような撮り手の「やらせ」によって操作されたバーチャルリアリティでしかなかった。ところが2001年あたりからブログとデジカメの普及によって文章も映像も無数にネットに上せられる時代となり、撮り手が無数に現れてあっちこっちにバーチャルリアリティのコンテンツが乱立するようになった。この時代に至って、もはや権威ある編集者が構成して消費者に与える「物語」は消えたのではないだろうか。たとえ今後関東大震災級の大災害が起っても、シンボリックな事件として後世に物語られることはなくなるような気がする。各人が撮り手となり編集者となって、無数の物語となって拡散していくのではないだろうか。

なんだか、硬いこと書いてしまった。ギャグ漫画のコメントなのに。