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蘇民将来 - 錦市場

(カテゴリ:半徑半里圖會

錦市場の「高倉屋」に張り出されていた、「蘇民将来之子孫也」の一文。祇園祭が近づくと、粽(ちまき)型をした蘇民将来の護符が売り出される。

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蘇民将来の神話は、「出エジプト記」の中の過越(ペサハ)の故事に似ている。神の加護を受けた者が印を軒先に吊るすことによって厄病が通り過ぎたという説話の骨格が同じである。どういうつながりがあるのか、もとよりはるか昔のことなのでよくわからない。ただ昔山城盆地を開いたのが、大陸から帰化した集団であったことはヒントとなるのかもしれない。日本社会が形成された時期、大陸は南北朝時代であった。その時代、中央アジアのソグド人は大陸にすでに取引拠点を作っていた。あのどこにでも出没するユダヤ人もまた中国大陸にその頃来ていなかったとは、ちょっと考え難い。どこかでユダヤの習俗を担った帰化人が日本列島に来ていた可能性は、大いにあるのではないか。