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迎え日のはじまり - 六波羅密寺、珍皇寺

(カテゴリ:半徑半里圖會

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夏の盆の季節がやってきた。

夏の季節に迎え火(むかえび)を灯して死者の霊を迎える、迎え日(むかえび)のシーズンの始まりである。京都の盆は、十六日の大文字送り火に火が灯されることによって、クライマックスとなる。


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東山の六波羅密寺では、今日八月八日から恒例の万灯会が始まった。



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菩提樹の葉と仏塔の形に灯明を灯す古式は、一説にスリランカにその起源があるという。





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その六波羅密寺からほど近い珍皇寺(六道珍皇寺)でも、盆の季節を迎えて「六道参り」の参拝人が長蛇の列を作っている。



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各人一回ずつ迎え鐘を撞(つ)いて、亡くなった人々の霊を迎えるのである。その後卒塔婆に戒名を書いて水回向(みずえこう)をしてもらって、門前で売り出している槙(まき)に精霊を宿らせて持ち帰る。人々の撞く迎え鐘の音は、冥府はおろか唐国にまで響き渡ると語られている。