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毛球寶兒2006/09/11

(カテゴリ:毛球寶兒

沒有麵包哪有愛情←漫畫(まんが)ページへ


ああ、、、やっぱりこうなるのね。まあこの後も話は続いていくんだから、このぐらいで寸止めしておいたほうが、物語としてはいい。だが超貧窮文芸青年の小隊長が誰かに飯をおごるなどと言い出すのは、これは驚天動地の出来事。TAIPEI101から飛び降りるぐらいの大事業だ。やるじゃねーか。

小吃(シャオチー、軽食)の話が出てくる。日本では香港式の飲茶(ヤムチャ)という言葉の方がよく通っている。軽い食事ならば何でも小吃なので、フライドチキンとかサンドイッチとかも入るのだ。雞排(フライドチキン)は、台北のいろんなところで売っていた。

ところで「甜死人紅茶」は、少し迷ったあげく「思いっきり甘い紅茶」と訳しておいた。"死人"という言葉が出てきてギョッとするが、"死"という語は漢語では強調の字として普通に使われるもので、深刻な意味はないはずだ。「氣死我了!」(腹が立つなあ!)「嚇死我了!」(あーびっくりした!)など。


(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)


[愛はパンなしでは生くること能わず]


小隊長「この木の根をここに置けば、完成だ。、、、フウ」




小隊長「オレたちがここから無事に帰れたらさ、、、お前に飯をおごってやろうと思う。、、、それは、オレたちが経験した苦難の記念だ。」


愛莉森「おごる?、、、あなたが!?き、聞き間違えじゃないよね?」(これって、デートの誘い?)




愛莉森「でも、こんな話してると、台湾の小吃(シャオチー)を思い出すなあ、、、思いっきり甘い紅茶が飲みたいな、、、」


小隊長「う、、オレが食いたいのは雞排(チーパイ)だな、、塩味のきいた、、、」(店長!ちょっとだけ辛くしてくれよ!)




愛莉森「家に帰りたいな、、、、」


小隊長「チーパイ食いたいな、、、、」





― 二人の間の、めったに現れないイヤーンチックなムードは、あっという間に食い物に撃退されてしまったのであった、、、、