宇宙遇同郷?←漫畫(まんが)ページへ
洋蔥男孩(Onion Boy)をさらった異星人は、白タマネギ人だった、、、ああ、やっぱり植物人たちは宇宙からの使者だったのだな。そして蠢花に力を授けたのも、全ては地球上でサンプルを使って行なわれたシミュレーション実験だったのか。
、、、などという、ちゃぶ台をひっくり返すような設定まではいかずに、異星人は蒜頭(ニンニク)人であった。匂いは「辛香味」で、タマネギとは違うものだという。この辺、日本語の匂いの表現には、実はあまり幅がない。ニンニクの匂いは日本語では「刺激臭」とか「ツンとくる匂い」とか表現されるが、これらは食べ物の匂いをズバリ言い当てた言葉ではない。洋蔥男孩が間違えた「辛辣」(シンラー)という匂い(味)もまた、日本語で表現できない。日本語で「辛辣」(しんらつ)といえば単に「批判が厳しくて、容赦しない」という意味を現す語句であって、「辛辣な味」などという表現はない。日本語には「からい」という言葉しかなくて、「辣」(舌を焼く感覚)と「麻」(唇をしびれさせる感覚)と「香」(鼻をつく感覚)の区別がないのだ。料理用語は、さすがに漢語のほうが日本語よりも鋭い表現を持っている。
(以下、今回の訳を日本文でお届けします、、、)
???「長老、異星人の中から一名を連れて来ました!」
謎の長老「(クルッ)はるかかなたの異星人よ、、、、君の友達は、たいへん強大な力を持っているようだな、、、ここに来て、何をするつもりかね?」
洋蔥男孩「ちょっと待て!、、、おまえは白タマネギじゃないのか?よく知っている匂いを感じるぞ、、、ということは、僕は世界で唯一の洋蔥人(タマネギ人)ではないのか?」
《同郷!?宇宙はなんと小さいのだろう、そしてなんと不思議なのだろう、、、》
謎の長老「あー、、違うぞ。実は我らは蒜頭星人(ニンニク星人)だ。信じないなら、よく嗅いでみろ。」
洋蔥男孩「その通りのようだな、、、確かに鼻を刺す匂いだが、大いに辛辣味がある、、、
― ニンニクの匂いは、結局「辛香味」というのが正解なのだけれど、、、