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オムライス

(カテゴリ:"C"級グルメ道

チキンのオムライスもいいが、チープさ満点のハムのオムライスも、またいいものだ。

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オムライスの元祖を主張している店は二つあって、一つは東京の「煉瓦亭」で、もう一つは大阪の「北極星」だという。私は残念ながら「煉瓦亭」には行ったことがないが、大阪ミナミの「北極星」のオムライスならば食べたことがある。と言っても有名な店内で食べたわけではなくて、難波高島屋の食品売り場にある出店であるが。だが、確かにうまい。牛肉ときのこのオムライスなどは、しばしばテイクアウト用を一皿買って実家(私は昔、南大阪にある実家に住んでいた)で食べたものだ。その他に私が好みのオムライスと言えば、京都・岡崎にある「グリル小宝」の一皿。小食の私にとってはあらかじめじゅうぶん空腹にしておかないと全部食べきれないほどの、超大盛りの一品だ。中身の肉はビーフで、デミグラスソースが上にかかっていて、いかにも洋食店のオムライスとなっている。このように、店で食べても自分で作っても、オムライスはとてもいいものだ。しかし私は子供の頃に、家でオムライスが夕食に出てきた記憶が、ほとんどない。思うに、昔のある時代に家庭の主婦たちの間でまことしやかに信じられていた、「卵は一日一個以上食べると体に毒」という迷信が、私の家の食卓にこの料理を上せることを妨げていたのではないだろうか、、、?昔、私の母親がカレーライスに生卵を入れて食べる兄に対して、このことを言って説教してやめさせたことを、今ほのかに思い出す(私自身は、気持ち悪いと感じて決して入れなかったが)。卵の多食がコレステロール過多となるおそれを指摘して広まった伝説であろうが、確かに摂り過ぎはよくないにしても、どうやら科学的根拠はないらしい。「肉や魚の焼け焦げには、発ガン物質が含まれている」という迷信と、同様のものに違いない。こっちの説が広まった時代には、全国の家庭では焼肉を食べる際にずいぶん慎重な作業が行なわれたことであろう。肉一切れを食べるにも、焼け焦げがないかじっくり調べて、黒い部分を完璧に取り除いてから食べる。時間はかかるし、手が汚れてしようがない、、、私の家がそうだったように。




(以下は、1人分の分量)

ご飯 茶わんに軽く1杯
ロースハム 4枚
玉ねぎ 大1/2個
グリーンピース(缶詰) 小さじ1
卵 2個
コーヒーフレッシュ 1個
塩・こしょう・ケチャップ 適量
バター、サラダ油

玉ねぎはみじん切りに、ロースハムは1cm幅の細切りに。



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ごく少量のバターを鍋で熱し、グリーンピースを手早く炒めて、水分を飛ばしておく。


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改めて鍋にサラダ油大さじ1とバター大さじ1/2を入れて熱し、まず玉ねぎを炒める。玉ねぎがしんなりしたら、ハムを入れてこしょう少々を振る。ハムだからこの順序でするのであって、チキンを使うときにはもちろん肉を先に炒める。チキンの場合には、あらかじめ肉に塩・こしょう少々を振っておこう。


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火を弱い中火にして、ケチャップ大さじ1を入れて、からめる。


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バター大さじ1を追加して、ご飯を入れる。チャーハンと違って、ダマになる冷やご飯は使うべきでない。上からケチャップ大さじ1と、塩・こしょう少々をかけて混ぜ合わせる。最後にグリーンピースをまんべんなく播(ま)いて、皿に取り出す。


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卵の用意。ボールに卵2個を割って、塩少々とコーヒーフレッシュ1個を入れる。もちろん牛乳少々を入れてもいいですよ。卵が好きならば、もう1個入れてもかまわない。ボールの中でかき混ぜて、溶き卵にする。


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フライパンを熱して油大さじ1とバター大さじ1/2を入れてよく回し広げ、溶き卵を一面に流し入れる。卵が半熟程度に固まったら、ライスを上に乗せる。皿の上にフライパンを傾けながら、フライ返しを使って皿に落とし込む。フライパンをきれいに洗ってよく熱しておけば、それほど難しくない。だがさっきライスを作って空けた鍋で、そのまま卵を焼いたりしないように!


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ハムをベーコンに変えても、作り方は同様。牛肉を使う場合は肉のうま味を殺さないために、バターを多めにしてケチャップは控えめにした方がいいかな。