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陽だまりの坂の下 - 粟田

(カテゴリ:半徑半里圖會

東山は、坂の多い街だ。

東山区を南から北に伸びる東山三十六峰は、区の北辺の三条通りを通す粟田の谷あいで一旦切れる。粟田小学校の横から、粟田山荘の横を通る坂道が南へ向けて続いている。その坂の脇に、野菊の花が群がり咲いていた。

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坂道の上には、尊勝院という小さな寺がある。その横からさらに南に向けて登れば、東山の山中に入っていく。今日は九月最後の日で土曜日、山の下から小学校の運動会の放送が歓声と共に聞こえてくる。ここでは町と山とが、こんなにも接近している。さらに山道をずんずん進めばやがて将軍塚に至り、清水寺、清閑寺を通って国道一号線のトンネル前にたどり着くことになる。

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今日、将軍塚までの山道を歩いたが、途中で赤紫色の萩の花を見ることができた。外来種のアレチヌスビトハギでない、本物の萩の花だろう。これこそ、王朝時代に歌で詠まれた京の秋の山の花だ。