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桃には遠し、春桃会 - 三十三間堂

(カテゴリ:半徑半里圖會

今日は、桃の節句。といっても、桃の花など巷のどこにも見当たらない。それは当たり前であって、旧暦で言えば今はまだ新春一月だ。桃の花が咲くのは、桜とほぼ同時期の清明(せいめい)の節気の頃。新暦で祝うからなんとも締まりがないが、とにかく今日は雛祭りの日である。



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東山七条にある蓮華王院は、長大な本堂の愛称をもって普通三十三間堂と呼ばれる。上の写真の通り、長い!


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この三十三間堂で、徳川時代「通し矢」が盛んに行なわれた。図のように、堂の南端から射て北の端の標的に矢を通す競技である。境内の看板の説明によると、「大矢数」といって一昼夜二十四時間矢を射続ける身命を賭した競技が、徳川時代に行なわれたという。この競技を行なった者の数は、徳川時代を通じて約八百人に上ったという。


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堂の柱には、このように鉄板が張られている。これは、三代将軍徳川家光の命によって、矢から堂を守るために追加されたものであるという。


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今日の三十三間堂は、春桃会と称する祭りが行なわれていた。境内は無料公開で、青空説法もあった。説法を行なうお方は、、、瀬戸内寂聴氏。桃の節句と言いながら、境内に咲いているのは白梅であった。