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『反省』鈴木宗男・佐藤優

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佐藤「だから、この小では日本外交について反省し、そのビジョンを語らなければならないわけですが、日本を代表して各国と外交交渉するのは、なにも特別なことではなくて、ちゃんとした日本人としてよその国の人と話をするということです。」
鈴木「それが、いちばんの基本ですから。」
佐藤「その基本が、日本国外務省の職員たちに備わっているかという問題です。義理も人情も恥も忘れた彼らは、同じ日本人として、『ああ、この人は信頼できるな』と思えない人たちなんです、、、」(p265~)

試験エリートたちが論語や孟子をきちんと読んでいたら、このような人間が作られることはなかったであろう、、、「君命を辱しめず」という外交官としての基本の言葉が、エリートたちの心中から失われているというのであろうか?いや、佐藤氏は、そのような者は組織内にもいる。ただ、そのような者が省内で力を持てず、上のような者たちが力を持っている、と言うのである、、、