今日の「やさしいビジネス英語」(杉田敏/クリス・松下、NHKラジオ第二でPM11:15~11:30)のフレーズから、印象に残ったもの。
I would say.
― それを言いたかったんですよ。そうですね。
How did they find out what's going to ring the bell?
― どうやって、何が当たるのか知ったのでしょうか?
That's no longer a commonplace.
― もはやそれは普通ではない。
企業は、製品の意見からアイディアまでを出してくれるクリエイティブな消費者にどんどん門戸を開いて、彼らの言葉を取り入れることによって利益を得るようになってきている。かつて消費者は市場動向のリサーチの対象であって、企業の開発した製品を受け取るだけの対象であった。企業は製品開発にはリサーチ会社や研究機関から知恵を得ていたのだ。いまやそうではなくなっている。これも先進国において人民の平均的な知識水準が一定以上に達したことによって起っている社会の新局面であろう。もはや新聞などのメディアの「正論」を提供する機能は、地に落ちた。知識を売り物にするアカデミシャンや文人の権威は消滅した。ネットですぐに知識を検索できる時代となって、「生き字引」的な人間タイプの価値はなくなった。何かを「知っている」だけではだめで、何かを「作り出す」人間にしか高いリスペクトが与えられない時代が到来しているのだ。