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やさしいビジネス英語 06/10/21

(カテゴリ:やさしいビジネスえいご

今日の「やさしいビジネス英語」(杉田敏/クリス・松下、NHKラジオ第二でPM11:15~11:30)のフレーズから、印象に残ったもの。

grant 補助金(生計の必要に応じて支給される)
scholorship 奨学金(生計に関わりなく、学業の達成度に応じて支給される)

It's a fact of life if you succeed.
― 成功したいのならば、それは人生の事実です。

scion (高貴な出自の)御曹司

inch up じりじりと上がる

poor as a pauper 貧民のごとく貧しい
pauper (救貧法の対象となるような)貧民

アメリカでは(あくまでも、あるレベル以上の職業で)賃金がじりじり上昇しているとはいうものの、高等教育への学費はそれ以上に上昇する一方である。"GenerationX"が"Generation Debt"とあだなされるゆえんである。彼らの世代以降は、給与の大部分が学費ローンの返済に消えてしまう。とはいっても、もはや大学に行くことは成功(ミリオネアになるとかいうレベルではなくて、先進国市民としてふさわしい家庭を築けるという程度の成功)の道を通るための「事実」となってしまっている。先進国の平均水準の市民となる道は、もはや金で敷き詰められた有料道路 toll road となってしまっているのである。どうしてなのか。それは、手足を用いるmean laborは、途上国の労働者と競合することによって先進国内において相対的価格を低下させているからだ。比較優位の経済原則で、先進国の市民は知識集約型の頭脳を使う労働だけが国際競争力を持つようになる。高い賃金でなおかつ国際競争力を持つためには、より多くの教育投資が必要となるというわけだ。先進国の住民としてより高い時間当たり平均賃金を得ていることの、競争的根拠が問われているのである。