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玄牝の門 - 妙法院門跡

(カテゴリ:半徑半里圖會

妙法院門跡の黒門の向こうに見えるは、国宝の庫裏。
そこに、一本の桜が花を咲かせていた。


P4070102.JPG


何の関係もないが、『老子』のこの節を思い出してしまった。

― 玄牝の門は、是れを天地の根と謂う。

宇宙の玄(くろ)い牝(めす)の門から、生命力は滾滾(こんこん)と湧き出てくる。湧き出てきて尽きることなく、そして人為で何か作り変えることなどできはしない。それは、天地の根(こん)なのである。
黒い門の向こうにある桜の花のイメージが、時間を超えた何ものかを暗示するかのようであった。