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Korea!2009/03/16

(カテゴリ:東北アジア研究

衆議院議員、山田正彦氏(民主党、長崎県三区選出)に私が送った書簡を、以下に公開します。
(09.03.16、永田町の衆議院議員会館宛てに送る)


前略。

対馬島が属する衆議院長崎県三区を代表されている国会議員である、山田先生のホームページを拝見いたしまして、一筆申し上げたくワープロの前に座りました。
ホームページには投稿フォームもございましたが、長文であることと、できれば昔からの伝統である、紙の上にしたためた手紙をお渡しした方が誠実なのではないかと思い立ちました。しかしなにぶん極度の悪筆ゆえに、手書きは避けました。ご容赦のほどを。

私は、京都在住の一介の素浪人です。
かつて役所に奉職していましたが、研究者になりたいと思って退職しました。しかし生来の怠惰癖がたたって道を見失い、半ば世捨て人のようにこれまでの八年間を過ごして参りました。気付けば、もう四十です。もう、惑(まど)うわけには参りません。

私は、ふと東北アジアを知りたいとの思いが募り、今年2月15日から22日までの一週間、韓国は慶尚南北道を旅行して参りました。私の四度目の、海外旅行です。学生時代に、イギリス・オランダ・フランス。2000年代になってから、香港と台湾です。大陸中国には、まだ旅行したことがございません。
私が韓国で見聞した印象は、正直申して驚愕の一言でした。
韓国は、日本並み、いや日本以上に、街が清潔でした。道路にはほとんどゴミが落ちておらず、路上駐輪や路上駐車は、大都市の釜山でほとんど皆無でした。台北の繁華街、西門町のゴミだらけの汚らしさ。あれがアジアなのであるのかと勝手に想像していた私は、韓国において見事に裏切られました。
そして韓国の食事は、日本人である私の舌に、しっくりと溶け合うものでした。
韓国料理は確かに辛いのですが、辛さの奥に必ず「ウマミ」が内蔵されていました。どんな場末の料理店でも(私は、わざとそういうところに入りました)、屋台の三本七〇円の串ホルモンでも、食って「うまい!」とうならせる料理に、ありつけました。しかも、価格は安い。私は韓国に行って、いったい以前に行った香港の食事は、何だったのかと怪訝に思いました。香港では、安い店は必ず吐き出したくなるほどまずく、日本並みに美味い店は、目の玉が飛び出るほどに高額でした。
さらに、韓国人は、人情家でした。
日本語は、ほとんど通じません。英語すら、田舎に行けば通じません。
しかし、私は一週間の旅行中、人から嫌な思いを受けたことは、一度もありませんでした。かの国では、日本という国家は嫌われています。しかし、日本人という生き物は、正直で礼儀正しい人々であることを、皆が知っています。彼らは、私のような旅行者が困っていると、思わぬところまで手を伸ばして、助けてくれました。彼らの人情に触れると、かえって私の所属している日本人が何と薄情者であるのかと、恥ずかしくなってしまいました。日本人は、外国の旅行者に対して、ここまで人情を掛けません。外国語を知らず、外国人と付き合うことを避け、自分たちだけの世界に閉じこもっている、変な国。それが、現在の日本です。

全てを綜合すると、私はこのことを言いたいと思います。
韓国は、文明国です。
世界レベルで見ても良質な市民が住む、先進国です。
国民は勤勉で、人情が厚く、その上ガッツがあります。
私は、釜山市の南端にある太宗台(テジョンデ)にまで歩いて行って、そこから対馬島を見ようとしました。晴れた日ならば、見えると聞いたからです。
天気は良かったのですが、残念ながら空気がかすんで、対馬島(テマド)は見えませんでした。
私は、かつて新羅(シルラ、しらぎ)の太宗、金春秋(キム・チュンチュ)が日本列島を見晴るかした断崖絶壁の上に立って、思いました。

-どうして日本と韓国は、EUのように同盟できないのか?

すでに、両国とも先進国です。
そして、文化を大きく共有しています。
両国とも、語彙の圧倒的多数は、中国語からの輸入語あるいは近代になって創作された漢字熟語です。現代の韓国人はほとんど漢字を放棄していますが、ハングルで示された単語の大多数は、もとは漢字です。
両国とも、儒教の影響を強く受けています。韓国の方が、日本より大きく儒教の波をかぶっていますが、年長者を敬い、礼儀正しくあり、場違いな服装やつつしみのない言動に眉をひそめる心を持つ点は、ほぼ同じです。
両国とも、味覚を共有しています。韓国料理で、日本人が受け付けない料理はほとんどないと思います。その逆も、そうです。韓国人はおでんを常食し、スシやカレーやラーメンが大好きです。
両国とも、清貧を尊いとみなし、質素な生活に美を見出します。これも、儒教の影響です。韓国人の地味好きは、日本人の私から見てもちょっと堅苦しくないか、と思うぐらいで、派手を好み楽天的な中国人の気性とは、全く違います。彼らは空と山と水を愛し、そのままの自然を愛します。韓国の川の美しさは、筆舌に尽くし難いものがあります。
それとちょっと恥ずかしい点ですが、両国とも実はヨッパライに、寛容です。私は、実体験して、よくよく分かりました、、、

この両国がEUのようにヒト・モノ・カネの障壁を取り払い、果てはEUのように統一通貨を採用すれば、アメリカ合衆国をしのぐ巨大な経済圏が、一夜にして誕生することでしょう。
そして、上のような経済同盟は、両国にとって計り知れない恩恵を、もたらすことでしょう。
日本は、必ず西日本が、復活します。
山田先生のご郷里は、離島でいらっしゃる。
しかし、離島が離島なのは、日本列島を東京を中心として見ているから、離島なのです。
いったんコリア半島を加えて地図を、もう一度見直す。
九州は、両国の接点になります。下関、小倉、博多、唐津、長崎が、尉山、釜山、馬山、統営、麗水と向かい合います。両国の観光客・ビジネス客で、これらの港町はあふれ帰るでしょう。その奥にある九州各地の温泉の繁栄も、約束されたようなものです。
対馬島・壱岐島は、もう離島でなくなります。両国の間にある、恰好のリゾート地に、早変わりです。山田先生の郷里であられる五島列島もまた、済州島、対馬島、壱岐島と連なる、美しい海辺のリゾート諸島に、一変することでしょう。
山陰は今や地域として亡びかかっていますが、かの地の地味な風景は、おそらく韓国人が大層好むと思います。松江の街のしめやかさ、大山の山容の美しさは、日本人だけに楽しませるのは、もったいない。地味好きの韓国人を呼び込んで、いっそ定住してもらえばよいのです。船を使えば、松江から韓国東海岸までは、すぐの距離です。
四国は、済州島をちょうど十倍にした、緑あふれる島になります。飛行機でも、船でも、韓国からは思いの他に近いのです。ここで、韓国の有志に農業をやってもらえばよい。こちらからも、韓国に行く。後で書きますが、いずれ北朝鮮の地に、広大な荒蕪地が開けてきます。新しい農業を始める、チャンスが拡がっています。
大阪には、日本最大の在日コロニーがあります。この地の利を生かして、大阪は半島に向けたビジネス拠点として復活することができるでしょう。
これらが、日本にとっての利益です。
韓国にとっては、もっと恩恵があります。
一億二千七百万人の市場に、アクセスできます。
一世代もしないうちに、おそらく韓国人の所得水準は、日本並みに跳ね上がるでしょう。
日本人観光客がもっと韓国に詰め掛ければ、必ず彼らは日本人向けに、辛くないメニューを置くことを、心掛けるでしょう。そうすれば、日本人は韓国に、ますます行きやすくなります。何せどの店に入っても日本人の舌が許せる料理を出してくれる国は、おそらく地球上に韓国より他にありません。

そして、もっと深い、戦略的有利が、日韓同盟にはあります。
北朝鮮の、事後処理です。
あの体制は、いずれ崩壊します。そして、南北の統一は、韓国人にとって大前提です。彼らは、いざとなれば無理をしてでも、ドイツ式の統一に向けて走り出すことでしょう。
しかし、南北コリアの統一は、東西ドイツの統一よりも、はるかに、はるかに、困難です。
経済格差が、問題にならない程に開いてしまっています。
そのくせ、人口比は南北で約5:2で、4:1程度であった東西ドイツよりも、接近しています。
さらに、韓国の経済力は、統一前の西ドイツより、ずいぶん見劣りします。
もし韓国が一国だけの力で統一を強行したならば、おそらく東北アジアは混乱が始まります。日韓、韓中、韓米、さらには日中関係までが、壊れてしまうでしょう。
それを防ぐ手立ては、ただ一つ。
日本が、我がこととして、北朝鮮の復興のために、資本を投下すること。これだけです。
アメリカは、我がこととして北を復興させることが、できません。北は遠すぎるし、何よりも今後アメリカは年金と医療保険のために財政が今以上に火の車となることは必至ですので、外国に金を出す余力は、先細るより他ないことでしょう。
中国は、きっと手を出したがることでしょう。
しかし、韓国人は、実は隣のこの大国のことを、日本以上に警戒しています。日本はかつて韓国に二度侵略を行ないましたが、中国が韓国侵略を企んだことは、二度どころではないのです。漢の侵略、隋・唐の侵略、元の侵略、清の侵略。そして韓国にとっては、Korean Warで中国人民解放軍が介入したことが、マッカーサーによる統一を妨げた要因となっているのです。
その上、中国は言葉は勇壮であるものの、技術力は全然で、その上仕事は能率的とは、残念ながらとても言えません。彼らに北の復興は、たぶん無理でしょう。
しかし日本がまず韓国と同意して、経済同盟を行なえば。
両国の経済は、間違いなく活性化するでしょう。
その経済余力が、北の復興を容易にします。
その上、日本人が現在の「嫌韓」を改めて、隣国を友人として温かく見る目が育ったならば、初めて北の復興を、我がこととして望む機運が、わが国のうちから生じて来ることでしょう。そこまでかの民族に尽せば、「反日」などいずれ彼らはきれいに洗い流してくれることでしょう。まずは、歩み寄る努力を、日韓はしなければなりません。

私は、博多~壱岐島~対馬島~釜山の間に、日韓トンネルを開通させるべきであると、考えています。日本の技術力ならば、必ずできます。そこに、JRとKorailとが共同開発した、新・新幹線を、通します。東京から博多を経由して、釜山、ソウル、そしてやがてはピョンヤンにまで。そこまで延伸すれば、東京発北京行の新幹線が、展望に見えてきます。日本国内だけにリニアを通して、一体どれだけ将来の日本人に恩恵があるのでしょうか。地下ばかりを通って風景を楽しめず、単に名古屋や大阪が東京からの通勤圏内になって、地方の東京への従属が、さらに高まるだけです。私は、日本国内限定でリニアを通そうという、現在のJRの計画を、鼻白んで眺めています。それよりも、日本という民族を外に開き、日本を根本から作り変えるであろう、日韓トンネルを作り上げることを、支持します。

現在、両国は世界不況の中、次の方向を見出せずに、苦悩しています。
韓国はウォンが暴落し、海外旅行すら難しくなっています。
日本は輸出産業が大打撃を受けて、新たなる成長先と雇用の道が、とんと見えません。
私見いたしますに、日本はこのまま一国で閉じこもっていては、文明として死にます。
もう、一億二千七百万人の可能性は、二十世紀までで開発され尽くしてしまいました。
日本一国では、今後その懐から、喜ばしい創造性は、もう出てきません。
日本という文明と、日本人という民族を死から救うために、私はまず韓国と同盟するべきであると、考えます。
両国の民度と経済の水準ならば、できます。することによって、両国民は外国を身近に感じるようになり、脳(ヘッド)と心(ハート)が、必ず活性化します。
私は、現在の両国がかかっている病気を、「内向き症候群」と名付けています。
両国ともに、危険なほどに外国を知りません。これでは、両国は今後の東北アジアを経営することなどできず、ましてや地球で尊敬される民族に成長することは、全くできません。まず両国は、実は最も近い文明を持った民族である隣国とのパイプを大きく開き、体内の隅々にまで、外国の風を入れるのです。そうすれば、異国人と付き合うのはどうすればよいのかという実感が、短い期間で育ってくることでしょう。
心配は、無用です。韓国人は確かに日本人の常識と違う面がかなりありますが、共有している面はそれ以上にあります。楽しい隣人として、互いが認め合うことは、必ずできます。

私は、日韓が同盟して一大経済圏を作ることができたならば、さらにその向こうに一つの展望が見えるのではないかと、密かに夢想しています。
日韓ブロックは、おそらくアメリカの経済を凌駕することでしょう。
核を保有していない、巨大経済圏が、誕生するのです。
日韓ブロックが地球上で発言力を高めたならば、ある時一つの会議に米・中・ロを呼び出して、一斉に核兵器を永久放棄させることが、可能なのではないか。
核兵器は、二十一世紀のうちに、根絶しなければなりません。
インターネットが普及し、国境があってなきがごとくに人が移動する現代においては、核兵器は早晩拡散します。ならず者国家だけではなく、部族のような小組織ですら、核に手を出しかねない危険はもう間もなくです。アメリカの覇権に翳りが出たら、あっという間でしょう。
この時、核兵器を保有していない先進国である、日本と韓国の立場が、両国の同盟によって鮮やかに発揮できる機会が、生じます。人類史に残る大美挙を、もしかしたら両国は為すことができるかもしれないのです。

これは、千年の国策です。
私は無力な素浪人ですが、何としても私の夢のために、わずかながらも努力したい。今、不惑の年を迎えて、そのように思っています。
もとより、日本一国ではできません。
韓国の側に、プランに同意してくれる政治家が、必要となります。
それで私は韓国の人々と繋がりを持ちたくて、いろいろと試し始めている次第です。まだ何も、実現しておりませんが。

重要な問題が、あります。
日本は、過去の侵略について、政治のトップレベルが韓国に謝罪しなければなりません。
首相だけでは、不十分です。
天皇陛下が、韓国の大統領に向けて、ご謝罪なさらなければならないと、私は考えています。遺憾ながら、日本の歴代の首相は、外国で軽く見られています。天皇陛下お自らが、ご自分のお言葉でご謝罪をなさらなければ、韓国人の心には、届きません。
謝罪の内容は、日韓併合だけに留まることは、できません。
四百年前の豊臣秀吉の侵略を、韓国人は忘れていません。この戦いで、韓国の文化財のほとんど全てが、灰となってしまったのです。そのくせ、日本は拉致して来た半島人の技術者のおかげで、陶磁器と樟脳という重大な輸出産業の技術を、獲得できたのです。
私は大阪出身で、地元の英雄である秀吉を批判するのは、実はつらい。しかし、私は日韓が友好関係を取り戻すことができるならば、あえて秀吉をヒトラー並みの犯罪者であったと、断罪する勇気を持ちます。その配下の加藤清正も、残念ながら免責されません。ヒトラーが悪の根本であったとしても、ゲーリンクやゲッベルスが免責されるわけではないことと、同様です。日本の大名で完全に免責されるのは、侵略戦争に加担せず、豊臣家を亡ぼし、李朝と友好関係を修復した、徳川家康だけです。
さらに、日本が明治政府を成立させてから韓国に対して行なった数々の事件についても、総体として侵略行為であったことを、認めなければなりません。
韓国は日本を征服したことがないのに、日本だけが韓国を二度にわたって征服した。
これを、帝国主義時代の弱肉強食の原理だったのだ、などと見なして高をくくっていたならば、隣国と真の友人になることなど、決してできません。
人間どうしならば、かつて相手を深く傷つけたこと、それを頭を下げて謝るところから、関係は修復していきます。謝らなければ、しょせんは冷たい他人同士のままです。これは、自明の理です。
私は、両国が白村江(はくすきのえ)の戦い以来、千三百年ぶりに仲直りして手を結び合って欲しい、と心から願っているゆえに、謝罪すべきだと書きました。もとより、異論が投げ掛けられるであろうと、思います。しかし、謝罪なしに両国が同盟となることは、決してできません。

私は、山田先生の選挙区である対馬において活躍した、雨森芳洲の著作を読みました。
かれは木下順庵の下で学んだ儒者でしたが、その朝鮮語の知識をもって真文役として対馬藩に仕え、李朝との外交交渉の仕事に生涯打ち込みました。彼の著作『交隣提醒』は、対馬藩主に対して隣国と交わるために留意すべき要点を、適確に示した著作です。
その『交隣提醒』の中に、隣国と交わるために切要のこととして、こう述べています。

-正大をもって心と為し、理義をもって務めと為せ。

芳洲は、儒者でした。だから、日本にしか通用しない考えを退け、東北アジアの共有財産である儒教倫理をもって、後世への教訓となしました。
正大をもって、心となす。
すなわち、儒教で言う「仁義」の徳に、心を落ち着けよ、という意味です。仁とは、他人に対する愛です。義とは、この世に必ず存在している、正義です。人を愛し、かつ正義に心を基づかせる。こうした心が、正大な心です。
理義をもって、務めとなす。
常に進む道が正しいかどうかを、智恵でもって反省したまえ、という意味です。芳洲は、隣国に対して決して卑屈になってはならない、と諭します。しかし、むやみに争ってもならない、と言います。相手の事情をよく理解し、自国の落ち度もよく反省した上で、道理としておかしい点は、反論しなければならない。それが真の隣交関係なのだ、と両国の事情を知り尽くした芳洲は、語ったのでした。
昔、対馬は半島との窓口でした。今も韓国から旅行者が来訪しているようですが、そんな細々とした交流では、私はとても淋しく思います。いずれ対馬に現在の十倍、百倍の韓国人が来訪するであろう日が来ることを、私は夢に描いています。

私は、山田先生が対馬の選挙区であるというところから、ホームページを拝見させていただいた者です。
山田先生が打ち込んでおられる、日本の食糧問題については、私は浅学ゆえに十分な意見を申し上げることが、できません。
しかしながら、これだけは言えると思います。
日本は、これまで工業製品を一方的に外国に輸出して、巨額の貿易黒字を弾き出してきました。
貿易が互恵の原則から成り立っている以上は、脆弱であると海外から見なされる産業部門においては、比較優位の原則に基づいて、輸入に特化せよとの意見が起るのは、しごく当然のことです。日本の食糧自給問題は、貿易黒字問題と同時に解決しなければ、世界が認めません。
そのためには、内需を拡大する必要があります。
しかし、もう日本国内においては、国民はこれ以上の開発に対して、倦み疲れているのが実際です。私個人としましても、リニアなど要らないと思っています。東京オリンピックも、来ていただかなくて結構です。
もっと巨大なグランドデザインを、国を超えたレベルで作り上げるのです。
韓国と協力して、東北アジアを二十一世紀の最先進地域に、作り変える。
できるはずです。
巨大な需要が発生し、そしてそれに伴って、技術革新がスピードアップします。
たとえば私のアイデアを、述べさせていただきます。
現在、韓国人は日本に来たら、漢字が読めません。
同じく日本人は韓国に行ったら、ハングルが読めません。
現在の携帯をもう少し進歩させて、カメラに看板やATMを写したら、両国語に翻訳する機能を、添付するのです。両国語は語彙が大きく重なり、その上文法が酷似しているため、ソフトウェアの技術者が必死になって開発すれば、わりかし早くできると思います。その機能が開発されたならば、ヨーロッパと南北アメリカ大陸で、確実にヒットします。かの地域も、語彙と文法が互いに似通っているためです。
もっと空想的な、アイデアを出させていただきます。
自動車は、早晩電気自動車となるでしょう。もしかしたら航空機すら、電動となる時代が来るかもしれません。
しかし、充電が大変です。
ならば、空中充電はできないのでしょうか。
発明家のニコラ・テスラは、超低電圧・超高電流による空中電送が、可能であると言っていました。携帯が空中の電波を受信できるように、電気ですら空中から受信することは、もしかしたら可能なのではないでしょうか。
これが可能になれば、電線が一切いらなくなります。無粋な日本の電柱を、全て撤去することができます。
地球上のどこにでも、発電所を作ることができます。もしかしたら、各人が自転車を漕いだり、風車を回して作ったエネルギーを、空中送信して貯蔵することも、できるかもしれません。全国の自転車が、国民の電気を賄う。何という、素晴らしい世界でしょうか。韓国ではまだ自転車旅行が一般的ではありませんが、彼らはとにかく旅好きです。しかも、自分の足を使った旅が、大好きです。自転車を街を汚さないように計画的に普及させれば、皆が乗るようになるでしょう。
もし空中送電が可能となれば、携帯が電源切れになることもなくなります。どんな辺地にいても、助けを呼ぶことができるようになるでしょう。また航空機が燃料を積まずに済むために、不時の着陸による爆発炎上を、防ぐことになります。それに加えて、いまだ電線を引くことができない途上国に対して、電気という福音を届けることにも、なるのです。
他にも、アイデアはいくらでも出て参りますが、長くなるので、このぐらいにしておきます。

偶然にも、山田先生と私は、同じ大学の出身です。
しかし、先生は五島列島のご出身で、ホームページの内容を拝見させて頂いた限りの判断として、キリスト教徒でおられるかと、存じます。
私は、仏教徒です。
観音菩薩の功徳を、信じています。
私は、キリスト教の天帝も、サンスクリットでアヴァローキテーシュヴァラと名付けられているものも、地上の言葉が違うだけで、同一の何ものかを指しているに違いない、と予感しております。
しかし、もし山田先生がキリスト教徒でいらっしゃったならば、私とは宗派が異なります。私は読み物としての聖書は好きで、特に『ヨナ書』が大好きですが、信仰の書として読むことは、できません。
私は大学時代、両親が五島列島の出身で、カトリック教徒であった友人がいました。彼とは宗派と関係なく、ずいぶん親しく付き合ったものです。私も不信心者で、彼もまたどうやらそのようでしたが。
異なった人間たちを、異なったままに、互いによりよい存在へと、高めあっていきたい。
私は、そのように願っています。
私が好きなビートルズの一曲、”Across the Universe”には、こんなくだりがあります。

Jai Guru Deva Om.
Nothing gonna change my world,
Nothing gonna change my world -

何ものも、この私の世界を変えることができない。
私の世界は、素晴らしいからだ。
あなたの世界も、素晴らしいからだ。
変える必要が、なんである?
だから、「神に、感謝します。」Jai Guru Deva Om.
人に無体に「変われ」と説教するよりは、「素晴らしい自分に、自信を持て」と励まして、その上でしょぼくれた日本の壁を払ったときに見える、もっと多様な世界を、彼や彼女の前に贈ってあげたい。それが私の、願いです。

以下のブログに、私が書いた韓国旅行記を、置いております。コーヒーブレークのお伴にでもよろしければお読みになって、一笑に付してくだされば、望外の歓びです。

http://suzumoto.s217.xrea.com/005/


最後に。
私は、民主党という組織のことを、よく知りません。
かの党が日本国をどのように作り変えたいのかも、はっきりと分かりません。
私の京都在住の友人は、次の選挙では民主党に入れない、と明言しています。
彼は、北方領土に対する民主党の外交姿勢に対して、あきれ返っています。
彼は別段麻生首相のシンパではないと断りながらも、彼が最前にロシア側と話した(はず)の前向きな妥協案について、与党も野党もマスコミも誰からも、何も評価する声が上がらないことが許せない、と怒っています。
確かにかつては日本領だった土地ですが、すでに六十年もかの地にロシア人が住まって生業を持っているのに、それを追い出す殺生をすることに対する利益はいったい何なのか、と痛憤しています。
国の面子を外国との友好よりも優先する、全ての政党とマスコミが信じられない、と言っています。
私は北方領土については、意見を差し控えます。
しかし、竹島については、私は日本が領有権を放棄するべきだ、と考えています。
日本は多くの沿岸を領有し、海を持てる国です。漁民の方々には申し訳ないが、竹島が日韓関係の咽に突き刺さった小骨である限り、放棄したほうがかの国との友好のためになる、と考えています。個人的には、あの岩が韓国領であった歴史的事実は存在せず、領有権はグレーゾーンであると、思っていますが。
もとより、韓国が我が国と本気で友好関係に入ってくれるというプロセスの一部として、放棄を考えたいと思っているだけのことです。一方的な屈従は、両国のためになりません。

長々と書き認めてしまいました。
山田先生のますますのご活躍を、ひそかに心からお祈り申し上げます。

草々

コメント (1)

読みました。

いや、実に長かった。
疲れました。

率直に申し上げて、内容としては
前半部分(「~できるはずです。」まで)で充分であり、後半はやや論調が乱れていると思う。
ないほうがすっきりした。

いやしかし、そのように冗長さを
含んでいるからこそ、君なのだろう。

かの山田議員が、これを読んで
下さるのか、ましてお返事など
下さるのかは、全く分からない
し、興味の外だが、ともあれ君の
ばかばかしいほどの壮挙にお祝い
を申し上げよう。

いやさか!

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