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『はじめてのバルト』J.R.フランク

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○シュライエルマッハー
『宗教論-宗教蔑視者中の教養人に寄せる講演』(1799)
「キリスト教は普遍的宗教衝動がキリスト教の伝統に固有の特定の言語および象徴を介して表現されたものである。」(p24)

キリスト教共同体-信仰を同じくする団体。共同体への帰属意識と、超理性的な存在への信仰とが相補う。

「自由主義者は宗教や歴史、文化、そして倫理などについて確信を持って語ることができる。しかし彼らの神学的立場は現体制に疑問を投げかけ、挑戦するような仕方で神について語るために必要な力を持っていない。そのためバルトにとって自由主義神学の神は、社会が独自に定めtら価値観や規範を認証し保障する役目を果たすだけの存在であるように見えた。そのような考え方は神と人間とが本質的に共通の世界に、比較的安定した関係を保って存在するものと見なしているになる。自由主義的な前提に立つ限り、神が特定の文化的状況を構成する価値観や理想、野心に対立すると考えることは難しい。」(p44)