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『世界史の構造』柄谷行人(つづき4)

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「ネーションは『想像された共同体』であるという場合、それは『空想』でなく『想像』なのだということに留意すべきである。いいかえると、それはたんなる啓蒙によっては消すことができないような根拠をもっているのだ。」(p323)

カント-悟性と感性とは区別され、それらは想像力によってのみ繋げられる。
理で考えれば、諸国民同士が反目するのはおかしい。
しかし現実的には、諸国民同士がいまだに激しく反目している。ここには分裂がある。