国士無双の章 アーカイブ

一 盗賊王が盗む(1) --->2008年05月13日

一 盗賊王が盗む(2) --->2008年05月14日

ニ 巨悪ここにあり(1) --->2008年05月15日

ニ 巨悪ここにあり(2) --->2008年05月16日

三 奪われて進む(1) --->2008年05月17日

三 奪われて進む(2) --->2008年05月19日

四 凡なる魂(1) --->2008年05月20日

四 凡なる魂(2) --->2008年05月21日

五 大風に乗って(1) --->2008年05月22日

五 大風に乗って(2) --->2008年05月23日

五 大風に乗って(3) --->2008年05月24日

六 楚人の思惑(1) --->2008年05月26日

六 楚人の思惑(2) --->2008年05月27日

七 軍師の思惑(1) --->2008年05月28日

七 軍師の思惑(2) --->2008年05月29日

八 二つの道(1) --->2008年05月30日

八 二つの道(2) --->2008年05月31日

九 蘭閨の陰(1) --->2008年06月02日

九 蘭閨の陰(2) --->2008年06月03日

十 殺す勿かれ(1) --->2008年06月04日

十 殺す勿かれ(2) --->2008年06月05日

十一 平原津(1) --->2008年06月06日

十一 平原津(2) --->2008年06月07日

十二 囁く男(1) --->2008年06月09日

十二 囁く男(2) --->2008年06月10日

十三 誰のために(1) --->2008年06月11日

十三 誰のために(2) --->2008年06月12日

十四 巡られる命(1) --->2008年06月13日

十四 巡られる命(2) --->2008年06月14日

十五 国士、生きるべきか(1) --->2008年06月16日

十五 国士、生きるべきか(2) --->2008年06月17日

十六 より大なるもののために(1) --->2008年06月18日

十六 より大なるもののために(2) --->2008年06月19日

十七 遂に渡る(1) --->2008年06月20日

十七 遂に渡る(2) --->2008年06月21日

十八 天命尽きて(1) --->2008年06月23日

十八 天命尽きて(2) --->2008年06月24日

十九 狗それとも虎(1) --->2008年06月25日

十九 狗それとも虎(2) --->2008年06月26日

二十 項軍の魂(1) --->2008年06月27日

二十 項軍の魂(2) --->2008年06月28日

二十 項軍の魂(3) --->2008年06月30日

二十一 天地人(1) --->2008年07月01日

二十一 天地人(2) --->2008年07月02日

二十二 会戦の前(1) --->2008年07月03日

二十二 会戦の前(2) --->2008年07月04日

二十三 再び背水(1) --->2008年07月05日

二十三 再び背水(2) --->2008年07月07日

二十四 突撃(1) --->2008年07月08日

二十四 突撃(2) --->2008年07月09日

二十五 武人ども、輝く(1) --->2008年07月10日

二十五 武人ども、輝く(2) --->2008年07月11日

二十六 見よ、この武略(1) --->2008年07月12日

二十六 見よ、この武略(2) --->2008年07月14日

二十六 見よ、この武略(3) --->2008年07月15日

二十七 国士無双万歳!(1) --->2008年07月16日

二十七 国士無双万歳!(2) --->2008年07月17日



2008年05月13日

一 盗賊王が盗む(1)

広大な河水(黄河)の上を、取り立てて目立った特徴もない一艘の渡船が、進んでいた。

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2008年05月14日

一 盗賊王が盗む(2)

趙軍は、修武の城内に陣営を置いていた。
すでに、朝夕は肌寒い季節となっていた。
朝はようやくほのかに暁の明るさが空の端を覆い始めた頃で、鶏鳴を聞くにも、城門が開くにも、まだ早い。

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2008年05月15日

ニ 巨悪ここにあり(1)

韓信は、驚きのあまりに床から飛び出そうとして立ち上がれず、腰を抜かした恰好となって、見下ろす男に対した。

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2008年05月16日

ニ 巨悪ここにあり(2)

― 漢王には、気を付けるのよ。

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2008年05月17日

三 奪われて進む(1)

陳平は、成皋にまで進んだ楚軍の西進を阻むために、漢兵を並べて防禦に当っていた。

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2008年05月19日

三 奪われて進む(2)

彼女の目には、恨みの色があった。

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2008年05月20日

四 凡なる魂(1)

漢王は、修武の支城である小修武の南に陣を置き、趙から奪った兵を用いて、項王との再戦に臨んだ。
漢王は河水(黄河)を渡ろうとしたが、郎中の鄭忠という者の進言に従って、しばらく大河を壕として正面から当ることを避けた。

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2008年05月21日

四 凡なる魂(2)

漢王は、笑い転げながら、言った。

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2008年05月22日

五 大風に乗って(1)

このとき、年代記で見れば、漢の四年になろうとしていた。前にも書いたように、漢の暦は秦暦をそのまま受け継いだもので、冬の初めの農暦十月が、年始となる。

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2008年05月23日

五 大風に乗って(2)

二人は、話題を変えて、語り続けた。

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2008年05月24日

五 大風に乗って(3)

彼は、大いなる幻影を、瞼の裏に描いた。

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2008年05月26日

六 楚人の思惑(1)

一時の華やかな時間は過ぎて、楚軍と項王は現実に立ち向かわなければならなかった。

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2008年05月27日

六 楚人の思惑(2)

「韓信、、、!」
項王にとって、決して見知らぬ敵の名前では、なかった。

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2008年05月28日

七 軍師の思惑(1)

調略、合従は、余人には見えないところで、行なわれる。

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2008年05月29日

七 軍師の思惑(2)

漢の軍師陳平は、このとき小修武の陣営にあって、毎日が忙しかった。

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2008年05月30日

八 二つの道(1)

陳平の宿舎に、来客が告げられた。

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2008年05月31日

八 二つの道(2)

陳平は、張良に言った。

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2008年06月02日

九 蘭閨の陰(1)

小修武の陣営は、再びの進撃に向けて、動き出そうとしていた。

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2008年06月03日

九 蘭閨の陰(2)

戦陣においても、生きる欲を忘れない。

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2008年06月04日

十 殺す勿かれ(1)

項王は、東の梁を討つために動いた。

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2008年06月05日

十 殺す勿かれ(2)

梁に討ち入る前に、項王の前で軍議が開かれた。

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2008年06月06日

十一 平原津(1)

こうして、各人の思惑は、もつれ合いながら、見えないところで動いて行った。
それらはやがて浮上し、大きな事件を生むことであろう。
その主舞台は、斉。
その主役と、いえば―

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2008年06月07日

十一 平原津(2)

韓信は、平原津で動かなかった。

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2008年06月09日

十二 囁く男(1)

韓信の、宿営の中。

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2008年06月10日

十二 囁く男(2)

姿は見えないが、声には聞き覚えがあった。
声は、韓信に言った。

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2008年06月11日

十三 誰のために(1)

蒯通の言葉は、続いた。

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2008年06月12日

十三 誰のために(2)

蒯通は、囁(ささや)いた。

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2008年06月13日

十四 巡られる命(1)

それから日を措かず、歴(れき)に駐屯する斉軍の田間将軍から、平原津の漢軍に対して返答が送られた。

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2008年06月14日

十四 巡られる命(2)

知らなかったのは、自分のこと。
韓信は、周りの者どもに、講釈などをした。

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2008年06月16日

十五 国士、生きるべきか(1)

陣営の外は、強い風が吹いていた。
冷たい外気が吹き込むと共に、韓信は燻煙の臭いを感じた。

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2008年06月17日

十五 国士、生きるべきか(2)

「何とも、暗い―」
入って来た者の声が、言った。

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2008年06月18日

十六 より大なるもののために(1)

後ろに、小楽がいた。

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2008年06月19日

十六 より大なるもののために(2)

鄧陵子は、小楽に支えられながら、残る気力で口だけを動かそうとした。

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2008年06月20日

十七 遂に渡る(1)

遅い夜明けを待つこともなく、暗い河の流れに鄧陵子の体が、投げ込まれた。

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2008年06月21日

十七 遂に渡る(2)

河水(黄河)を渡る漢軍は、軍に先走ってあらかじめ、対岸に使者を送り付けた。

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2008年06月23日

十八 天命尽きて(1)

侵攻が始まったにも関わらず、斉都の臨淄(りんし)は、不思議なまでに静かであった。

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2008年06月24日

十八 天命尽きて(2)

斉に在住している間、酈生は、気付かずにおられなかった。

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2008年06月25日

十九 狗それとも虎(1)

― 韓信、平原津を越えて、斉に進む!
この報は、全ての陣営に、霹靂(へきれき)のごとく落ちた。

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2008年06月26日

十九 狗それとも虎(2)

漢王は、出撃を間近に控えていた。

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2008年06月27日

二十 項軍の魂(1)

楚軍もまた、動いていた。

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2008年06月28日

二十 項軍の魂(2)

楚軍は、兵数二十万と号し、斉王の陣取る高密(こうみつ)に向けて進んだ。

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2008年06月30日

二十 項軍の魂(3)

籠城を拒否した龍且は、楚軍の諸将を集めて、告げた。

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2008年07月01日

二十一 天地人(1)

楚軍が来るべき戦に向けて着々と準備していた頃、韓信の斉攻略は、それ以上の速度で進められていた。

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2008年07月02日

二十一 天地人(2)

神算、鬼謀の将ならば、戦を始めるずっと前に、あらかじめ宮城にて計算することによって、すでに勝利を掴んでいる。きっと、そのはずだ。そうでなければ、ならない。

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2008年07月03日

二十二 会戦の前(1)

十一月、斉の平原は、身を引き締めるような寒さであった。

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2008年07月04日

二十二 会戦の前(2)

同じ頃、項軍もまた、戦場を求めて進んでいた。

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2008年07月05日

二十三 再び背水(1)

報告は、漢軍がすでに予想以上に東進し終えたことを、伝えていた。

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2008年07月07日

二十三 再び背水(2)

斉の平原に、荒涼とした風が、吹いて過ぎて行く。

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2008年07月08日

二十四 突撃(1)

楚軍は、いよいよ戦場に向けて、最後の行軍をした。

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2008年07月09日

二十四 突撃(2)

龍且は、諸将に聞かせるように、語った。

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2008年07月10日

二十五 武人ども、輝く(1)

戦国時代以降の戦闘には、すでに儀式が欠けている。

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2008年07月11日

二十五 武人ども、輝く(2)

敵軍の注目を一手に集めた、大将韓信。

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2008年07月12日

二十六 見よ、この武略(1)

いま、川のほとりは楚漢の決戦場となって、兵馬が猛烈に駆け抜けている最中であった。

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2008年07月14日

二十六 見よ、この武略(2)

小楽は、体が震えてしまった。

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2008年07月15日

二十六 見よ、この武略(3)

戦場―

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2008年07月16日

二十七 国士無双万歳!(1)

午後。
戦の終わった後の川は、再びもとの静かな流れに、落ち着いていた。

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2008年07月17日

二十七 国士無双万歳!(2)

川の上流の方角から、百人ほどの集団が、行軍して来た。

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各章アーカイブ

           
第一章 開巻の章


           
第二章 伏龍の章


           
第三章 皇帝の章


           
第四章 動乱の章


           
第五章 楚滅秦の章


           
第六章 死生の章


           
第七章 楚漢の章


           
第八章 背水の章


           
第九章 国士無双の章


           
第十章 垓下の章



終章~太平の章