垓下の章 アーカイブ

一 斉王に昇る(1) --->2008年07月18日

一 斉王に昇る(2) --->2008年07月19日

二 張子房(1) --->2008年07月21日

二 張子房(2) --->2008年07月22日

三 君主と為りて(1) --->2008年07月23日

三 君主と為りて(2) --->2008年07月24日

四 皇帝の条件(1) --->2008年07月25日

四 皇帝の条件(2) --->2008年07月26日

五 天下の禍(わざわい)(1) --->2008年07月28日

五 天下の禍(わざわい)(2) --->2008年07月29日

六 山の如く林の如く(1) --->2008年07月30日

六 山の如く林の如く(2) --->2008年07月31日

七 覇王は城で(1) --->2008年08月01日

七 覇王は城で(2) --->2008年08月02日

八 弓箭雑劇(1) --->2008年08月04日

八 弓箭雑劇(2) --->2008年08月05日

八 弓箭雑劇(3) --->2008年08月06日

九 語る男(1) --->2008年08月07日

九 語る男(2) --->2008年08月08日

十 乱国の言(1) --->2008年08月09日

十 乱国の言(2) --->2008年08月11日

十一 真の英雄(1) --->2008年08月12日

十一 真の英雄(2) --->2008年08月13日

十二 乱世、それだけが(1) --->2008年08月14日

十二 乱世、それだけが(2) --->2008年08月15日

十三 龍虎相対す(1) --->2008年08月16日

十三 龍虎相対す(2) --->2008年08月18日

十四 氷と炭と(1) --->2008年08月19日

十四 氷と炭と(2) --->2008年08月20日

十五 善悪いずれに(1) --->2008年08月21日

十五 善悪いずれに(2) --->2008年08月22日

十六 夢は続くか(1) --->2008年08月23日

十六 夢は続くか(2) --->2008年08月25日

十七 国士動かず(1) --->2008年08月26日

十七 国士動かず(2) --->2008年08月28日

十七 国士動かず(3) --->2008年08月29日

十八 大風の歌(1) --->2008年08月30日

十八 大風の歌(2) --->2008年09月01日

十八 大風の歌(3) --->2008年09月02日

十九 最後の、戦へ―(1) --->2008年09月03日

十九 最後の、戦へ―(2) --->2008年09月04日

二十 罠を巡らす(1) --->2008年09月05日

二十 罠を巡らす(2) --->2008年09月06日

二十一 愚かなり、国士(1) --->2008年09月08日

二十一 愚かなり、国士(2) --->2008年09月09日

二十二 罠に入る(1) --->2008年09月10日

二十二 罠に入る(2) --->2008年09月11日

二十三 垓下へ(1) --->2008年09月12日

二十三 垓下へ(2) --->2008年09月13日

二十四 項王敗る(1) --->2008年09月15日

二十四 項王敗る(2) --->2008年09月16日

二十五 四面楚歌(1) --->2008年09月17日

二十五 四面楚歌(2) --->2008年09月18日

二十五 四面楚歌(3) --->2008年09月19日

二十六 垓下に歌う(1) --->2008年09月20日

二十六 垓下に歌う(2) --->2008年09月22日

二十七 覇王の別れ(1) --->2008年09月24日

二十七 覇王の別れ(2) --->2008年09月25日

二十八 いざ、示さん(1) --->2008年09月26日

二十八 いざ、示さん(2) --->2008年09月27日

二十八 いざ、示さん(3) --->2008年09月29日

二十八 いざ、示さん(4) --->2008年09月30日

二十九 烏江にて(1) --->2008年10月01日

二十九 烏江にて(2) --->2008年10月02日

三十 命の夕刻 --->2008年10月03日

三十一 風吹いた後に(1) --->2008年10月04日

三十一 風吹いた後に(2) --->2008年10月07日



2008年07月18日

一 斉王に昇る(1)

本当のことを言えば、作者はこれをもって、この物語を終わらせてしまいたい。
これから後の歴史は、作者にとって書くに耐えないことが、積み重なって行く。
だが、楚漢の死闘は、まだ最後の部分が残っている。
そして、死闘の後にも、未解決の問題が残り、歴史はそれを収めるべきところに収めていくのである。
致し方ない。最後まで、書くことにしよう。

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2008年07月19日

一 斉王に昇る(2)

漢王の本陣では、諸将と軍師たちが、広武山以降の方針について、喧喧(けんけん)と議論を戦わせていた。

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2008年07月21日

二 張子房(1)

張良子房は、もと韓の宰相家の、子息として生を受けた。

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2008年07月22日

二 張子房(2)

広武山に入った漢王のもとに、張良が戻って来た。

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2008年07月23日

三 君主と為りて(1)

斉都の臨淄(りんし)は、大都会であった。

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2008年07月24日

三 君主と為りて(2)

疲弊した国を、立て直さなければならない。

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2008年07月25日

四 皇帝の条件(1)

宮城に伴われて入った黒燕は、わざとしているかのように、はしゃいでいた。

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2008年07月26日

四 皇帝の条件(2)

蒯通は、韓信と共にいた黒燕の姿を見て、一瞬だけ驚いた。

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2008年07月28日

五 天下の禍(わざわい)(1)

張良は、言った。

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2008年07月29日

五 天下の禍(わざわい)(2)

「皇帝となることは、天下でただ一人、富と位を独占する存在となることなのだ。それが、どれだけ恐ろしく、そしてどれだけ汚らわしいことか、君に分かるか?」

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2008年07月30日

六 山の如く林の如く(1)

こうして、斉王に遣わされた張良は、広武山の漢軍のもとに戻った。

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2008年07月31日

六 山の如く林の如く(2)

張良は、広武山の漢王城の一角に、質素な居室を構えていた。

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2008年08月01日

七 覇王は城で(1)

広武山の対岸に覇王城を築いて、対峙する項王軍。

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2008年08月02日

七 覇王は城で(2)

騅の背に乗って、項王と虞美人は、語り合った。

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2008年08月04日

八 弓箭雑劇(1)

漢軍が繰り出した騎兵の正体は、楼煩(ろうはん)の兵であった。

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2008年08月05日

八 弓箭雑劇(2)

嘲笑って騒ぐ漢王城とは対照的に、覇王城は静まり返った。

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2008年08月06日

八 弓箭雑劇(3)

時刻は午後に入り、強い陽射しが、戦場の土を乾かしていた。

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2008年08月07日

九 語る男(1)

広武山での対峙は、何月も続いた。

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2008年08月08日

九 語る男(2)

黒燕の言葉を聞いた韓信は、思い当たるふしが有るやら、無いやらが一緒くたになって、いっぺんに顔を紅潮させた。

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2008年08月09日

十 乱国の言(1)

韓信は、小楽からようやく淮陰の消息について、連絡を得た。

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2008年08月11日

十 乱国の言(2)

蒯通は、言った。

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2008年08月12日

十一 真の英雄(1)

蒯通は、言った。

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2008年08月13日

十一 真の英雄(2)

「大王。残念ながら、あなたには、追い求める夢が、ありません。そして、飽くこと無き欲望も、持ち合わせておられません。それが、あなたの器です。あなたは、ただの人としては、まことに結構なお方です。だが、悔やむべきかな。あなたは、いま斉王として、天下の三つの覇者の一角を占めてしまっている。あなたは、いざ項王と漢王に相対すれば、亡ぼされるばかりです。なぜならば―」

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2008年08月14日

十二 乱世、それだけが(1)

蒯通は、韓信にしなだれ掛かった。

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2008年08月15日

十二 乱世、それだけが(2)

「いずれも、巷間誰でも知る、俚諺(ことわざ)です。私は、それを譬えに引きたいと、存じます。」
蒯通は、言った。

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2008年08月16日

十三 龍虎相対す(1)

韓信は、いまだ動かない。

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2008年08月18日

十三 龍虎相対す(2)

焼け付くように、陽が高い。

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2008年08月19日

十四 氷と炭と(1)

両者は、しばし語らず、目と目で対峙した。

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2008年08月20日

十四 氷と炭と(2)

漢王城の中では、軍師の陳平が、事態の推移に困惑しきっていた。

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2008年08月21日

十五 善悪いずれに(1)

怒りに燃える項王を、しかし漢王は突き転ばした。

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2008年08月22日

十五 善悪いずれに(2)

漢王城内では、陳平が、ひとまず大事が去って、大きくため息を付いた。

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2008年08月23日

十六 夢は続くか(1)

つんざく怒声に支持されて、漢王は、項羽の罪状を、数え続けた。

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2008年08月25日

十六 夢は続くか(2)

城内から湧き上がる声は、いつまでも続くかのようであった。

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2008年08月26日

十七 国士動かず(1)

広武山は、天下万人の注目の的となっていた。

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2008年08月28日

十七 国士動かず(2)

韓信は、斉から動かなかった。

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2008年08月29日

十七 国士動かず(3)

蒯通は、斉王の自邸に飛び込むや、直ちに王に面会を求めた。

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2008年08月30日

十八 大風の歌(1)

不思議なことが、起った。

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2008年09月01日

十八 大風の歌(2)

漢王は、聞いた。

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2008年09月02日

十八 大風の歌(3)

候公は、続けた。

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2008年09月03日

十九 最後の、戦へ―(1)

漢四年、九月。

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2008年09月04日

十九 最後の、戦へ―(2)

漢王城に帰還した漢王は、彼の股肱たちに、揃って出迎えられた。

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2008年09月05日

二十 罠を巡らす(1)

項王がこんなにも早く、漢軍の前に現れた理由―

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2008年09月06日

二十 罠を巡らす(2)

ついに斉王韓信に向けて、漢王からの急使が走った。

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2008年09月08日

二十一 愚かなり、国士(1)

韓信は、聞こうとしない。

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2008年09月09日

二十一 愚かなり、国士(2)

斉王韓信は、漢への加勢を、決断した。

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2008年09月10日

二十二 罠に入る(1)

韓信が動いたという報せは、たちまちのうちに、諸国に伝わった。

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2008年09月11日

二十二 罠に入る(2)

漢王は、韓信の前で、膝を着いて願った。

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2008年09月12日

二十三 垓下へ(1)

項王は、この頃、率いる軍の糧食が尽きてしまったことを、知らされた。

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2008年09月13日

二十三 垓下へ(2)

漢の五年、十二月。

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2008年09月15日

二十四 項王敗る(1)

寒い冬の一日が、始まろうとしていた。

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2008年09月16日

二十四 項王敗る(2)

項王は、戦場で騅を駆けさせた。

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2008年09月17日

二十五 四面楚歌(1)

垓下の城に、夜が来た。

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2008年09月18日

二十五 四面楚歌(2)

更けて行く夜の空に、一つの楚歌が、響き渡った。

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2008年09月19日

二十五 四面楚歌(3)

呂馬童は、聞いた。

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2008年09月20日

二十六 垓下に歌う(1)

夜半となって、垓下城の中で、にわかに火が灯った。

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2008年09月22日

二十六 垓下に歌う(2)

力ハ、山ヲ抜キ
気ハ、世ヲ蓋フ
時、利アラズ
騅、逝カズ
騅ノ逝カザル、奈何(いかん)スベキ?
虞ヤ!虞ヤ!若(なんじ)ヲ奈何セン?

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2008年09月24日

二十七 覇王の別れ(1)

宴は、終わった。

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2008年09月25日

二十七 覇王の別れ(2)

駆ける平原は、まぶしい朝の陽に、彩られていた。昨日の戦場にあった雲は、今朝はどこかに消え去っていた。

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2008年09月26日

二十八 いざ、示さん(1)

項王と彼の騎兵たちは、再び立ち上がった。

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2008年09月27日

二十八 いざ、示さん(2)

冷たい雨が、降り注いでいた。

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2008年09月29日

二十八 いざ、示さん(3)

追われ、討たれて、追い詰められた騎兵たちの、どこにこれほどの力が、残されていたのだろうか。

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2008年09月30日

二十八 いざ、示さん(4)

夜となり、視界が尽きたときが、包囲を脱出する機会であった。

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2008年10月01日

二十九 烏江にて(1)

こうして、項王の一行はついに、江水(長江)のほとりにたどり着いた。

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2008年10月02日

二十九 烏江にて(2)

こうして烏江の亭長は、項王の望みを容れて、騅を譲り受け、江東に戻ることとなった。

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2008年10月03日

三十 命の夕刻

項王が気が付くと、そこは森の中であった。

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2008年10月04日

三十一 風吹いた後に(1)

全ては、終わった。

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2008年10月07日

三十一 風吹いた後に(2)

諸侯軍は、項王を討ち取った後、直ちに勝利の凱旋に移った。

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各章アーカイブ

           
第一章 開巻の章


           
第二章 伏龍の章


           
第三章 皇帝の章


           
第四章 動乱の章


           
第五章 楚滅秦の章


           
第六章 死生の章


           
第七章 楚漢の章


           
第八章 背水の章


           
第九章 国士無双の章


           
第十章 垓下の章



終章~太平の章